鉄道/鉄道デビュー・開業情報

金色塗装の東武特急「日光詣スペーシア」(2ページ目)

東武鉄道の看板特急列車スペーシアは、日光東照宮400年式年大祭を記念するため1編成を特別塗装列車「日光詣スペーシア」として2015年4月18日から運行を開始。外観、窓枠帯、ラインカラーに日光二社一寺(日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社)の建造物に使われている荘厳な金色、重厚な黒色、艶やかな朱色を配し、乗った時から日光への旅の期待が高まりそうだ。車両の詳細をレポートしよう。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

東武特急スペーシアの旅

スカイツリー

車窓から見るスカイツリー


浅草発のスペーシアは、日光詣スペーシアをはじめ、何種類かのスペーシアによって運転される。手狭だがターミナル駅という雰囲気が濃厚の浅草駅を出発すると、列車は急カーブしたのち、慌ただしく隅田川を渡り始める。すかさず、左手前方には東京スカイツリーが姿を表す。午前10時以降に発車する特急は、次のとうきょうスカイツリー駅にも停車する。スカイツリーは、ここでは右手に立っているのだが、ホームの屋根などに阻まれて見上げても眺めることはできない。

スペーシアは、曳舟、東向島、鐘ヶ淵、と通過していく。左後方を見ると、スカイツリーが列車を見送ってくれる。北千住で半分近く空いていた席もかなり埋まり、いよいよ本格的な走りとなる。荒川を渡り、高架複々線の線路を快走する。どこまでもマンションやビルが続く。20分程で春日部着。次第に住宅もまばらとなり、東武動物公園駅で伊勢崎線と分かれると、広々とした関東平野の真ん中を北上、栗橋でJR東北本線と接続し、利根川の長い鉄橋を轟音とともに越えて進む

利根川

利根川を渡って北へ向かう


JR両毛線が合流する栃木に停車したあとは、次第に山が迫ってくる。新鹿沼に停まり、森の中を行くようになると、右手に日光杉並木が見えてくる。この例幣使街道と交差するところに東武鉄道唯一の山岳トンネル(十国坂トンネル)がある。といっても40mと短いのであっけなく通過、まもなく下今市に到着する。

下今市手前の車窓

下今市手前の車窓


鬼怒川温泉行きのスペーシアに乗ったら(浅草発9時30分発を逃すと、夜まで日光行きはない)下今市で乗り換える。ホームの反対側には2両編成の普通電車東武日光行きが停車している。乗換は便利だが、のんびりしていると席がないかもしれない。もっとも10分もしないうちに終点東武日光に到着。

東武日光駅

山小屋のような東武日光駅

陽明門

日光東照宮の陽明門


東武日光に着いたら、バスに乗りかえて400年の節目を迎えた東照宮へ行ってみよう。

日光詣スペーシアのグッズ各種

日光詣スペーシアのグッズ各種

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