キャラクターが分かれるフロントマスク
クラシカルなスタイルを重視するソフテイルですが、その特徴はソフテイルフレームだけではありません。中古車を含めると、大きく3タイプのフロントフォークを採用しています。現行モデルで見れば、スポーツスターやダイナといったモデルにも採用されているテレスコピック式に、FLモデルに多用される油圧式があるのです。さらに現ラインナップにはありませんが、1960年代のビンテージハーレーに見られたスプリンガー式を採用したモデルも存在します。
フリークのあいだで人気が高いのが、このスプリンガーフォークを採用したソフテイルモデル。突き詰めていけば、リアルなビンテージハーレーへ向かっていくことになりますが、「そこまで求めておらず、まずは壊れないことが前提で、それでいて古き良き時代のハーレーダビッドソンをほうふつさせるモデルがいい」という趣向の方にうってつけなスプリンガーソフテイル。エンジンもエボリューションなので、古き良き時代のハーレーでありながら故障の心配がない良いことづくめなモデルと言えます。
らしさ全開のカスタムが楽しめる!
伝統のリジッドフレームのラインを語り継ぐソフテイルモデル。それをカスタムするとなると、そのフレームが描くトライアングルのラインを活かしたクラシカルなスタイルがベストです。キャプテンアメリカ号のようなチョッパーカスタムも、このフレームラインなくして語れません。他ファミリーにはない個性だからこそ、最大限に活かすべきでしょう。
こちらのように、「前後16インチホイール」「スプリンガーフォーク」を併せ持つモデルがベースならば、必然的に1950年代以前の名車を再現するカスタムを……というテーマが生まれてきます。脈々と受け継がれてきた伝統を体現するファミリーだからこそ可能なカスタムスタイル、ソフテイルのアイデンティティはここにあると言っても過言ではありません。
もちろんビンテージスタイルに固執する必要はなく、チョッパー風クルーザーや現代版FLスタイルなど、バリエーションは多岐に渡ります。ただ、いずれもフレームラインありきのスタイル構築がキモになるので、他のモデルと比べる際はここをポイントとして見てください。
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