生命保険の見直し/ライフスタイル別 生命保険見直し事例

独身男性の生命保険の見直しはどう考える? 

独身男性の皆さん、保険に入っていますか? 入っていないのは問題ですよ。入っていても、入りすぎもよくありません。では、どう備えるのがいいの? 独身男性の保険の考え方、見直し方を知っておきましょう。

執筆者:小川 千尋

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無保険or保険に入りすぎの独身男性が増えている!?

若いころは、保険に入っていなくてお金で苦労した体験談を耳にすることは少ないでしょう。また、以前と比べて保険を積極的にすすめられる機会が少なくなっています。

保険は、入っていないのも入りすぎも、どちらもよくありませんよ。

保険は、入っていないのも入りすぎも、どちらもよくありませんよ。



その結果、保険に関心を持つキッカケがなく、30歳を目前にしても保険に入っていない「無保険」のシングルが増えているようです。逆に、よく考えないで2000万~3000万円の死亡保障の保険に入っている人も目立ちます。いわゆる、入りすぎです。

こういった問題アリのパターンは、どちらかというと男性に多いようです。

独身男性は医療保障を優先的に考えて

独身男性に優先的に考えてほしいのは、病気やケガで入院や手術をしたときに備える「医療保障」です。

若いからといって、病気やケガで絶対に入院しないとは言い切れません。特に若いうちは貯蓄額が少ないことが多く、入院すると医療費の支払いで親に迷惑をかける可能性が高いのです。それを防ぐ意味で、医療保障を準備しておきましょう。

終身型の医療保険で、入院日額5000円~1万円が目安

医療保障を備えるには、単体の医療保険に入る方法がオススメ。医療保険には、10年などの一定期間ごとに更新する「定期型」と、死亡するまで保障が続く「終身型」があります。終身型でも保険料の割安な商品が増えているので、このタイプを利用しましょう。

準備しておく入院日額は、5000円~1万円。独身時代から保険料負担を大きくしたくなければ5000円でもいいですが、できれば1万円を準備しておきたいもの。保障の中身は入院と手術、そして、先進医療の保障があればなおいいでしょう。

養う家族がいなければ死亡保障は不要

独身男性の死亡保障は、自分に万が一のことがあった場合、親にお葬式代で迷惑をかけないための金額(50万円~100万円前後)ならあってもかまいません。ですが、数千万円という金額は扶養家族のいない段階では入りすぎ。不要な保障のための保険料を払い続けることになります。これ以上、ムダ遣いの積み重ねをしないために、すぐに見直しをしましょう。

独身男性の問題アリのケースは、こう対処!

ここからは、独身男性の保険見直し実例をご紹介しましょう。

【事例1】
Aさん(30歳)は、保険に全く関心がなく、何も入っていません。

とりあえず、入院日額は5000円でいいので終身保障タイプの医療保険に加入を。入院と手術、先進医療の保障がセットされた商品で、入院日額5000円なら、毎月の保険料は2000円以下ですみます(終身払いの場合)。結婚が決まったら、医療保障の増額と、死亡保障の準備を考えて。

【事例2】
Bさん(25歳)は、母親が心配してすすめてくれた、毎月の掛金が2000円の共済に入っています。

Bさんが加入している共済は、年齢・性別に関係なく掛金は一律。死亡保障は400万円程度、医療保障は日額5000円弱という内容です。このタイプは、お葬式代程度の死亡保障と医療保障がカバーできるので、独身者にはバランスのよい保障が得られます。掛金も月2000円と手ごろです。ただ、保障は1年ごとに自動更新され、60歳までしか続かない定期保障タイプです(60歳以降も保障額は少なくなるが保障は継続できる)。

こういうケースの見直しは、2つの考え方があります。1つは、このまま続け、結婚が決まった段階か子どもができたとき、終身保障タイプの医療保険と死亡保障の保険に入り直すことです。もう1つは、現段階で終身保障タイプの医療保険に入り直し、死亡保障は本格的に必要になってから、再度入ることです。医療保険に入り直す場合の考え方は、事例1と同じです。

【事例3】
Cさん(27歳)は、自分に万一のことがあったときや入院したとき、親に金銭的な迷惑をかけたくないと思い、10年更新型の定期付終身保険に入っています。死亡保険金は2000万円、入院日額5000円の医療保障を特約でつけています。


Cさんの保険には2つの問題点があります。独身のCさんには、2000万円の死亡保険金は多すぎること。そして、死亡保障の定期保険特約と医療保障の特約は10年更新型のため、更新時に保険料が上がることです。

とりあえず、今必要な医療保障を終身保障タイプの医療保険で準備し、死亡保障は必要になってから改めて考えましょう。まず、先に医療保険に加入し、その保険の保障が開始されたことを確認してから、この保険を解約します。医療保険に入り直す場合の考え方は、事例1を参照してください。
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