訪問してきましたファミリア銀座本店。入り口ではキャラクターであるクマの“ファミちゃん”がニコニコお出迎え。新橋にも近い、中央通り沿いの銀座8丁目にお店があります。ガラス張りの入り口にもインパクト!そして中に入ると天井の高い広々としたホワイトな空間。ファミリアといえば子ども服のブランドとして人気の高い店ですが、ショップがあるのは2階で、1階は全部イベントスペースとなっています。なんと贅沢で潔い設計!子ども服のお買い物に関係なく、誰でもふらりと気軽に立ち寄ることができます。
おなじみファミリアのマスコット「ファミちゃん」

おなじみファミリアのキャラクター「ファミちゃん」


大人も子どもも楽しく気軽にアートを体感できる、ファミリアの新しい試み

こちらは昨年10月よりオープン、「CUBiE(キュービー)」と名付けられたイベントペースで、様々なブランドやアーティストとコラボレーションし、新しい体験と感動を届けることをコンセプトに各種展示を行っています。オープニングはフラワーアーティストのニコライ・バーグマン、その後も壁画ペインター、グラフィックデザイナー、書家、陶芸家など、ジャンルに捉われず多方面で活躍するアーティストが登場しています。子ども達が喜びそうな可愛らしい作品も多いですが、決して子どもっぽくはない、洗練された場の空気があり、大人が十分に楽しめるアートです。そして毎回、主に子どもを対象としたワークショプが行われることも特徴のひとつ(大人が参加できるときもあります)。展示するアーティストのテーマに沿った作品作りなどのワークショップに参加できることは、なかなかできない貴重な経験です。

接ぎ木された多肉植物が壁一面にずらり勢揃い。

接ぎ木された多肉植物が壁一面にずらり勢揃い。


さて、今回展示しているのは「“?”を感じて植物に興味を持ってほしい」と願う、ユニークな植物屋「叢-Qusamura」です。壁一面にずらりと並ぶ多肉植物たち。その数100点!様々な色、形をした多肉植物は、まるで架空の生き物のようにも見えるし、どこかユーモラスで不思議な風景です。展示されたこれらの植物は全部「接ぎ木」によるもの。通常、根のしっかりした丈夫な植物を土台にし、その上に稀少で珍しい植物を乗っけます。性質の異なる2つの植物が、人の手によって1つに組み合わせられます。こうすることによって、貴重な植物の生長を促すというスタンダードな園芸の技法だそうですが、実際の植物達は、人間の思惑を超えて全く別の思いがけない生育を遂げることがあるそうです。人工とも自然とも言えない、新しい可能性をこれらの植物達の未来に見出すことができるのでは、と問いかけている。よく考えてみると、人間にだって同じことが言えるかもしれませんね。頼もしい誰かと一緒に協力することで、思いも寄らなかった新しい可能性が広がる・・・不思議な植物達の存在が、ワクワクするようなイマジネーションを広げてくれます。

オブジェのような生き物のような、ほのぼのひょうきんな風景

オブジェのような生き物のような、ほのぼのひょうきんな接ぎ木の多肉植物たち


「叢-Qusamura」店主の小田康平さんによると、植物達はどれも詳細なストーリーを語れるほど、思い入れのあるものばかりだといいます。全ては一点ものであり、何万という鉢の中から小田さんがこれだ!と思うものだけを厳選しているため、選ぶ理由がなければ選ばない、とのこと。多肉植物の接ぎ木の魅力は、接ぐことでちょっとヘンテコでユーモラスなかたちになったり、という組み合せの面白さや、自然と人間の両方が関わって、どちらの世界にも繋がる絶妙なバランスで作られる造形であることなど。また、多肉植物は基本的に厳しい環境の中で育つ生物であるため、成長がゆっくりで劇的に変わることは少ないけれど、その分質感がぐっと詰まってくるのだとか。もの言わぬ静かな植物だからこそ、じっと観察すればするほど、語りかけてくるものがたくさんあります。見るたびに新たな発見があって面白い。ちなみに展示品は全て購入できるというのも嬉しいことです。

ぽこんと愛らしい風貌にジワジワと心惹かれていく

ぽこんと愛らしい風貌にジワジワと心惹かれていく

中央には人の背より高い、大きな接ぎ木もありました。こちらは海外で作られたもの。

部屋の中央には人の背より高い、大きな接ぎ木もありました。こちらは海外で作られたもの。


さて、ある壁の一角には、子ども達によるたくさんのサボテンのイラストが額に入って飾られていて、ほろりと和みます。これらは小田さんの2人のお子さん姉妹が4~8歳のときに描いたもの。毎日をサボテンに囲まれて暮らす子ども達の目から見た植物ってどんなかたち?素直に伸び伸びと描かれたカラフルな絵に見入ってしまいます。

子供達のイラストも壁一面に

子ども達のイラストも壁に展示


ワークショップ「あたらしいサボテンをつくろう」も開催。本来子ども向けなのですが、今回特別に参加させて頂きました。広島の陶芸家・藤川稔さんにご指導いただき、陶芸用粘土で架空のサボテンオブジェを作ります。接ぎ木をイメージした緑の土台に、カラフルな粘土を自由に組み合せていきます。トゲトゲを付けたり、水玉模様にしたり、気付いたら夢中になって粘土と格闘していました。これは単純に楽しい。技術的に分からないことは、藤川さんが丁寧に教えてくれるので安心です。無茶なかたちにしようとしたら、壊れないようアドバイスして頂きました。出来上がった作品は、藤川さんが工房に戻って窯で焼き上げ、後日各制作者に渡されます。

ワークショップの様子。みんな夢中です。帽子の方が藤川さん

ワークショップの様子。みんな夢中です。帽子の方が藤川さん


前回のワークショップで作ったという子供達の作品。これから窯で焼かれます

前回のワークショップで作ったという子ども達の作品。これから窯で焼かれます


最後にファミリアの2階もちらりと覗いてみました。公園のようなほのぼのとしたスペースに、洋服や商品が並んでいます。改めて、“きゅん”としてしまうような素敵なショップでした。そしてなんといっても目を引くのは前回CUBiEで展示を行っていたアーティスト・鹿児島睦さんによる、インスタレーションで描かれた壁一面のイラスト。ずっと眺めていたくなるような、大らかな吸引力で一見の価値アリです。今年いっぱいは残しておくそうですので、ぜひ観て頂きたいです。鹿児島さんとコラボレーションしたバッグやブローチなどのオリジナル商品も引き続き販売しています。

2階のショップスペース。広々と気持ちいい

2階のショップスペース。広々と気持ちいい

鹿児島さんとコラボのオリジナル商品も各種販売されていました

鹿児島さんとコラボのオリジナル商品も各種販売されていました


イベントスペース「CUBiE」では、今後も各種アーティストとの展示が行われます。次回はスイーツにデコレーションすることで多彩な表現を生む、たけもとあやさんとコラボレーションした「お菓子なこども服展」。こちらも楽しみです。イベント情報はファミリアHPに随時UPされますので、チェックしてみて下さい。

「familiar×Qusamura -植物のあたらしい可能性」
期間:2015年4月3日(金)~5月6日(水) 11:00~20:00 会期中無休
会場:ファミリア銀座本店1Fイベントスペース「CUBiE」(キュービー)
東京都中央区銀座8-8-8銀座888ビル
入場無料。展示している植物はすべて購入可。

*子ども向けワークショップ「あたらしいサボテンをつくろう」(要予約)は、2015年5月4日(月祝)、5日(火祝)、1日3回開催。ファミリアホームページにて3月12日(木)から募集中です。定員(各回6名)になり次第締め切りとなります。

ファミリア
http://www.familiar.co.jp/
叢-Qusamura
http://qusamura.com/


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