今回はスケートボードを初めてちょっとすると気がつく事。続けて行くのにとても大事なことがあるんです。

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オーリー by 赤熊寛敬

スケートボードを始めるとなんだか街の見え方が変わってきます。「あそこで練習できそうだ」とか「あの路面気持ち良さそう」とか。なんだか街中をニヤニヤ歩いている人の中にはスケートボーダーがいるのかもしれません。


スキルとスタイル

さて、「スケートボードの始め方」ということでここまで色々書かせて頂きましたが、今日はスケートボードを始めて少し経つと気になる事に触れておきたいと思います。まだスタートから間もない方はピンと来ない部分もあるかも知れませんが、スケートボードを続けて行くと必ず出会う事なのです。


スケボーのフィールド

スケートボードはどこで始めましたか?公園の駐車場?近所のスケートパーク?どんな場所であったとしてもたぶんスケートボードは予想以上に難しかったかも知れません。

サーフィンだったら海、スノーボードだったら雪山と、そのフィールドは天気やタイミングによって様々なコンディションがあるかと思いますが、スケートボードは基本的にはコンクリートやアスファルトなどの硬い路面で練習するのです。転べば確かに痛いですが、いつでもどこでも安定した環境で滑れるので、気軽にチャレンジできるかと思います。

skatepark

スケートパーク


スキル

気軽に始めてはみたものの、スケートボードに初めて乗った人からは「こんなに難しいと思わなかった」と言われる事があります。確かに見ていると気持ち良さそうにスイスイ滑って行くので、ただデッキの上に立てば滑れるのかと思ってしまってもしょうがないかと思います。

しかし実際に乗ってみると、デッキの上で繊細にバランスを取り、路面の状況やスピードを確認しながら行く方向を決めたりスピードの調整をしたり、と感覚的に多くのタスクを同時にこなしていることに気がつくのです。経験値があがってスピードや高さが増していくことでそのマルチタスクっぷりは想像以上の働きを求められることになります。


スキルの差

スキルとは能力です。スケートボードの場合は技能になります。初めての出会いからギクシャクしながら練習をして、バランスの取り方、左右の曲がり方、ノーズの上げ方、転び方やデッキの拾い方、などトリックとは言えないスキルの数々を身につけて、それを混ぜ合わせて調整して何度も失敗して、よりスケートボードを楽しめるように自分自身の判断の精度を上げて行くのです。

人によっては何度も失敗してやっと身に付く事もありますし、ある程度まではすぐに出来たけどそこからなかなか成長しない、など色々な違いが出てきます。人と比べて自分の成長が遅く感じたり、みんなができることが出来なかったり、思い通りに行かない時もいっぱいあるかと思います。


自分は自分

しかしトリックが思い通りにできなくても、すでにあなたは色々なことを身に付けてます。プッシュで感じる風が気持ちいい、とか、デッキに足を置く時にこの角度が自分に合っている、とか、プッシュもこれ以上スピード出すと怖いと知っている、とか、そういうひとつひとつのスキルを伸ばして行きましょう。

ただただプッシュして回るのもいいですよ。昨日よりちょっと速くプッシュして自分のハードルを越える事は新しいトリックを身に付けたうれしさと同じ高揚感を感じるはずです。誰かと比べる必要はありません。自分が楽しいと感じるままに、やりたいことを追いかけるのがスケートボードの王道です。


上手い人

スポットで周りを見ると上手い人いますよね。デッキをクルクル回したり、すごいスピードでモノを飛んだり、自分はできないことをサラッとやっている人はみんな上手に見える事と思います。それがスキルの高い人。

デッキを一回転できる人より二回転できる人の方がスキルが高い。ステアを10段飛べる人よりは11段飛べる人の方がスキルが高い。みんなそう思うはずです。たしかにその通りでスキルの差は明らかに事実として存在することなのかと思います。


落とし穴

ただ、ここでたまに勘違いしてしまうケースがあります。周りから「上手いすねー」なんて言われ続けるとなんかちょっと偉い気がしちゃう。これかなり大きな落とし穴。ハマるとなかなか出て来れません。僕が上手くないのでちょっとジェラシー気味に言わせてもらうと、スケボーは技能が高くても偉くない。本人が楽しいなら全く問題ないですが、楽しくないのに練習してゴールへ行けてもお山の大将まで。

確かに5回転フリップなんかできたら「すげー」って思いますが、僕にとっては驚きであって尊敬ではない。でも自分が楽しくてそこを追いかけて突き詰めて、10回転フリップとかできちゃって、さらにそれを見てグーっとくる人が多ければ、それはそれで尊敬されるひとつのスタイルとなるのです。

>>では、スケートボードの“ゴール”とはなんなのでしょうか。