その2、時刻表を熟読しよう
鉄道旅行をするとき、時刻表サイトを使って出発駅と目的地の駅、時間を入力すれば簡単に行程が決められる。大変便利だが、それでは乗る路線の列車本数などの状況が分からない。鉄道ファンなら、時刻表を書店で購入するか、ネットでも路線の始発列車から終列車までの各駅の発着時間が見渡せる路線時刻表を眺めることにしよう。
路線時刻表を読むことで、列車本数が多いか少ないか、優等列車や臨時列車が走っているかどうかが一目で分かるのだ。ローカル線の中には、想像を絶するくらい列車の走っていない区間、駅間距離が途方もなく離れている区間などがあり、そうした様々な情報は市販の時刻表や、それをネットで見る形態でしか得られない。時刻表を「読む」ことによって、鉄道に関する知識が深まり、鉄道旅行の創意工夫が生みだされるのだ。
その3、鉄道旅行ならではの車内を散策する楽しみ
列車の座席は、通勤型車両に多いロングシート(窓を背に座るベンチのような座席)とクロスシート(新幹線など長距離列車に多い車窓を眺めるに適した座席)に大別される。最近は、特殊な車内設備をもつ観光列車が増え、展望席、テーブル席、ソファー席など工夫が凝らされている。あらかじめ予約した席以外に、乗客なら誰でも利用可能なフリースペース、ラウンジ、売店がある列車もある。
乗ってから降りるまで、じっと自分の席に座っているだけではなく、車内のそうしたスペースを渡り歩くことができるのは鉄道ならではでの楽しみ方。バスや飛行機では不可能だ。観光列車に乗ったなら、車内をあちこち散策できるということを覚えておきたい。