吉田松陰ゆかりの松陰神社とラッピング電車
次の松陰神社前は、その名の通り幕末に生きた吉田松陰を祀った松陰神社の最寄り駅。踏切を渡って、商店街を北に数分歩くと神社がある。吉田松陰の墓や像、それに彼が教えた松下村塾を復元した建物(山口県萩市にあるものを模したもの)などがある。
世田谷区役所が近く、ボロ市開催時には最寄り駅となる世田谷駅の次が上町。小さな車両基地のある世田谷線の要衝である。ここで、2015年2月末に、前述した「花燃ゆ」ラッピング電車の出発式があり、吉田松陰役の俳優伊勢谷友介さんが参加。トークやテープカットを行い、報道陣に公開された。ラッピングは外観のみで、車内は一般の車両と特に変わったところはない。
次の「宮の坂駅」のホームに隣接して、緑色の旧型車両が1両展示されている。かつて世田谷線で活躍し、その後長らく江ノ島電鉄(江ノ電)で働いていたものが里帰りして、ここで休んでいるのだ。車内を見学することもできる。
小田急や京王ともつながりアクセス良好な世田谷線
このあたりから駅間距離が700~800mと若干広くなる。次の山下は小田急線の高架下をくぐった先にあり、小田急の豪徳寺駅と隣接し、乗り換えが可能だ。ただし、招き猫や井伊直弼の墓がある豪徳寺そのものは先の宮の坂駅が近い。
住宅地を走り、松原を経て世田谷線は終点の下高井戸駅に到着。京王線への乗換駅でもある。世田谷線は短いながらも沿線にいくつかの名所があり、また洒落たカフェやレストランも多い。電車が眺められることをウリにしているお店もあるので、ちょっとした街中散歩にも適した路線である。なお、世田谷線には一日乗り放題となる「世田谷線散策きっぷ」(大人330円、こども170円)がある。3回乗車すればおトクになるので、利用価値は高い。
<参考>
世田谷線散策きっぷ&沿線情報(東急電鉄の公式サイト)