春ストールの新しい巻き方！パリ発「エピス」の提案

パリ発・人気ストールブランド「EPICE（エピス）」

>>2016年春の記事「スカーフを使いこなす！とっておき巻き方 6型伝授」はこちらへ
パリのストールブランド「EPICE（エピス）」は2014年12月、アジア初のフラッグシップショップ「EPICE AOYAMA」を東京・南青山にオープンしました。ストールは百貨店やセレクトショップで売り場のコーナー的に扱われることが多いのですが、こちらは堂々たる路面店で、「エピス」の人気ぶりがうかがえます。

春に向かってまだまだストールのありがたみを感じるシーズンだけに、今回はおしゃれ上級者にもファンの多い「エピス」の2015年Summer Collction新作で張るらしいストールの楽しみ方を広げていきましょう。

顔周りを彩るポジションに迎えるストールに妥協は禁物。質感や色味などをじっくり吟味して、納得の１枚を選ぶのが、大人の分別です。上質なストールは長く使えるうえ、柄や色に深みがあり、装いのムードを引き上げてくれます。

【CONTENTS】
◆1.アフリカン・マサイ調の「チェック柄ストール」
◆2.抽象絵画のようなフラワー柄ストール
◆3.知的な印象のメッセージ柄スカーフ
◆4.パリ＆北欧の魅力！EPICE青山店へ

1.アフリカン・マサイ調の「チェック柄ストール」

よそでは出会えないオリジナル柄が用意されているのも、「エピス」の持ち味。こちらの赤×青チェック柄は英国伝統のものではなく、アフリカのマサイ族に伝わるデザイン。

「エピス」はアフリカンな風情の土色、黄土色、砂色などのストールを作っていて、サバンナを描いた品もあります。

次に巻き方を見てみましょう。

上の写真のように、左右の長さをそろえず、やや無造作に。この整えすぎない自然さがやさしい印象を生んでいます。実はよく見ると左右で色の濃淡が微妙に異なっています。その濃淡差を際立たせています。


また、マサイの人々が好む巻き方のひとつに、肩に短く掛け、まるでケープやショートボレロのようにまとう方法があります。

コンパクトにまとめると、顔周りに一体感が出て、ストールのムードが色濃く反映されます。肩ゾーンに量感が出る分、ボディーのほっそり感を引き出せるのも、この使い方のメリットです。ストールには縁に当たる両サイドに別の色が織り込まれていて、この肩掛け巻きは両端の色が目に入りやすくなる点でも優れています。

2.抽象絵画のような「フラワー柄ストール」

花柄は見慣れたモチーフですが、「エピス」では様々なバリエーションを見ることができます。たとえば、デンマークの作家カレン・ブリクセンが愛した独創的な生け花に着想を得たこのフラワーモチーフも、抽象絵画のような見栄えで、大人の着こなしになじみます。

ブリクセンは映画『愛と哀しみの果て』や『バベットの晩餐会』の原作小説で知られています。観賞用の花と、野に咲く花を混ぜたブーケは当時は前衛的なアレンジとされていました。

不規則な柄のストールは、巻き方の選択肢も増やしてくれます。あえてバランスを崩して、片方の肩に寄せてやると、着姿に動きが出せます。
また、柄の見え具合がさらにダイナミックになるから、Ｔシャツにジーンズといったシンプルな装いも華やいで見えます。

ストールはアイデア次第で何種類にも見栄えを変えられます。「巻き物」という呼び名のせいもあって、首に巻き付けるパターンを繰り返しがちですが、たまには「巻かない」というプランも試してみましょう。こんなにきれいな柄を巻いて隠してしまうのはもったいので、たっぷり露出したくなります。ゆったり布を遊ばせたおかげで布のボリュームが生きて、優美な着映えに整いました。長く垂らすと、視線が縦方向に引き込まれて全身がスレンダーに見えるというおまけまでついてきます。

3.知的なムードが寄り添う「メッセージ柄スカーフ」

文字をモチーフにした柄は知的なムードが寄り添います。文字の並べ方やメッセージの中身次第で、それぞれに異なるムードを印象づけられそう。カレン・ブリクセンの作品から選ばれた文字は、まるで彼女の小説の１ページのよう。淡い色使いが春らしく首周りを彩ってくれます。アートを着るトレンドが続いていますが、「文学をまとう」という新たな楽しみも感じられそうです。


スカーフの操り方のバリエが広がると、着こなしにもぐっと幅が出ます。たとえば、シャツの衿の内側に収めてやると、クラシックでレディーライクな雰囲気が生まれます。チョーカーのように首にくるくると巻いて、前で結ぶだけ。シャツ襟が広く開けられるので、きれいなＶゾーンができます。しっかり首を包んで暖かいうえ、アクティブなキャラクターも示せます。

同じくシャツ襟の内側に位置するタイプでは、小さくまとめないで、端を垂らすバージョンも使えます。ここでも適度な「バランス崩し」を試してみて。ボウタイ風に結んで、片側の端を長めに垂らすと、こなれた風情に。結び目を正面から左右どちらかにちょっとずらしてやるだけで、気張らない見栄えに仕上がります。もしくは結び目をゆるめにして正面に下げる選択肢もあります。

4.パリ＆北欧の魅力が漂う「EPICE青山店」

ブランド設立15周年を迎えた「エピス」。日本第１号店の「エピス青山店」は、パリの本店同様、コンシェルジュのアドバイスを受けて好みのストールを選べると話題になりました。

ストールに加えて、バッグやニットコレクションも用意されています。15年春には傘のコレクションも発表される予定です。

また、「エピス」ブランドをパリで1999年に立ち上げたのは、ともにデンマーク出身のデザイナー、ベス・ニールセン氏とヤン・マッケンハウアー氏。ウィメンズ主体が多いストール業界にあって、「エピス」はメンズも手掛けるストールブランドで、男性のファンも多いから、カップルでのショッピングも楽しめそう。
ストールはテキスタイル文化が継承されているインドの職人技術を生かして、丁寧に仕上げられています。パリブランドらしいエスプリと、デザイナー出身地である北欧のハイセンスが融け合って、いろいろな着こなしに調和させやすい新発想のデザインが提案されています。



「エピス」とは、フランス語で「スパイス」という意味ですから、おしゃれのスパイスとしてストールを役立ててみたくなります。


セオリーにとらわれない構図やカラーパレットも選べるので、さっぱりした着姿に向かう春以降のおしゃれに絶好のスパイスとなってくれるはずです。

【取材協力】
EPICE AOYAMA
東京都港区南青山 5-11-22
TEL： 03-6427-2385
※掲載商品は記事公開当時のもので、終売する場合がございます。最新のアイテムはエピス公式サイトで。

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