鉄道/新幹線

北陸新幹線、いよいよ開業(4ページ目)

2015年3月14日、長野新幹線(通称)を延長する形で、北陸新幹線長野~金沢間が延長開業となり、東京と金沢を最速2時間28分で結ぶ列車「かがやき」が走りだす。富山までは、2時間8分で、首都圏と北陸は極めて近くなり、日帰りも十分可能になる。このたび、最速列車に試乗することができたので、車内設備、いくつかの駅の様子、それと車窓風景をレポートしよう。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

北陸新幹線の旅、その2(富山~金沢)

新幹線富山駅の高架下

新幹線富山駅の高架下には路面電車が乗り入れる

セントラム

富山中心部へは路面電車セントラムが便利


新幹線駅の高架下には、路面電車が乗り入れ、市内へのアクセスが俄然よくなった。環状線セントラムに乗り継げば、国際会議場などのある市の中心部へは数分で行ける。

富山からは、平坦な田園地帯を走ること9分で新高岡だ。交差するJR城端線にも新駅ができ、乗り継げば3分で高岡駅(3月14日からは北陸本線は「あいの風とやま鉄道」となる)に出られる。

神通川橋梁

富山を出てすぐの神通川橋梁。海側に立山連峰が見える


新高岡からは倶利伽羅峠をトンネルで抜け、14分で終点金沢である。ホームの柱は金沢の伝統的工芸品として知られる金箔で彩られ壮観だ。

金沢駅ホーム

金沢駅ホーム。柱を彩る金箔に注目!


階段やエスカレータで下へ降りれば、トイレの入り口付近の壁は和紙と加賀友禅で飾られている。また、待合室の中に入ると、壁にはたくさんの丸い穴が開けられ、その中には九谷焼や輪島塗をはじめとする石川県の伝統的工芸品が30品目236点も納められ圧巻だ。

和紙と加賀友禅

中2階の壁は和紙と加賀友禅で飾られている

壁の伝統工芸品

待合室の壁には伝統工芸品が236点収められている


駅東口に出れば、大きな屋根で覆われたもてなしドームがあり、雨や雪が降っても安心だ。ドームの端には巨大な鼓門が聳え、金沢駅のシンボルとなって、訪問者を迎えてくれる。

鼓門

金沢駅前のシンボル鼓門


首都圏から飛躍的に近くなった富山、金沢。都市のみならず、立山や能登といった観光地も控えている。ぜひ、北陸新幹線を利用して、北陸に出かけてみよう。

北陸新幹線スペシャルサイト(JR西日本)

北陸新幹線の運賃・特急料金について


All Aboutの記事「北陸新幹線用新型車両E7系に乗る

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