鉄道/新幹線

北陸新幹線、いよいよ開業

2015年3月14日、長野新幹線(通称)を延長する形で、北陸新幹線長野~金沢間が延長開業となり、東京と金沢を最速2時間28分で結ぶ列車「かがやき」が走りだす。富山までは、2時間8分で、首都圏と北陸は極めて近くなり、日帰りも十分可能になる。このたび、最速列車に試乗することができたので、車内設備、いくつかの駅の様子、それと車窓風景をレポートしよう。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

北陸新幹線を走る列車は4種類

金沢駅で出発を待つE7系

金箔で彩られた柱のある金沢駅で出発を待つE7系


まず、北陸新幹線を走る4種類の列車について改めて解説しておこう。

東京と金沢を最速2時間28分で結ぶ列車は「かがやき」

途中の停車駅は、上野(一部の列車が停車)、大宮、長野、富山のみである。1日10往復運転。東京発10時32分発までの午前に東京を出発する列車が5本、午後は東京発16時24分発以降の5本、あわせて10本の運転で、日帰りのビジネスユースを意識したダイヤといえるだろう。ちなみに金沢発は10時12分発までの午前に発車する列車が5本、午後は金沢発16時38分発以降の5本、計10本である。金沢発21時00分発最終の「かがやき518号」に乗れば、東京着は23時32分となる。
もてなしドーム

新幹線歓迎ムード一色の金沢駅前「もてなしドーム」


各駅停車タイプの「はくたか」

2015年3月13日まで、ほくほく線経由で越後湯沢と金沢、和倉温泉、福井を結んでいた特急「はくたか」は廃止となる。列車名は北陸新幹線に引き継がれ、長野以遠は各駅停車の列車となる(一部の列車は飯山のみ通過する)。長野までは、熊谷、本庄早稲田は全列車通過、高崎は1往復をのぞいて停車、安中榛名、軽井沢、佐久平、上田は列車により停車するもの、通過するものまちまちである。東京~金沢間を1日14往復、長野~金沢間を1日1往復する区間運転もある。

東京~金沢の所要時間は、2時間50分~3時間15分程度と列車によりまちまちだ。
至る所でE7系が姿を見せる

至る所でE7系が姿を見せる


富山~金沢間をシャトル運転する「つるぎ」

大阪、名古屋方面からの特急列車を金沢で引き継ぎ、富山に向かう利用客の利便性を考慮したシャトル便で、1日18往復運転される。所要時間23分と短いためグランクラスの営業は行わず、一部車両(8~10号車)も乗車できない。
弁当もペットボトルもE7系

弁当もペットボトルもE7系


長野新幹線「あさま」は存続

東京と長野を結ぶ「あさま」は1日16往復運転される。昼間は原則各駅停車だが、朝夕を中心に熊谷、本庄早稲田、安中榛名は通過する列車もある。E7系のほか、従来通りE2系8両編成で運転する列車も残る。
E2系あさま

E2系は一部の「あさま」で当分残る

北陸新幹線の時刻表

北陸新幹線の運賃、特急料金 (申請通り認可されました)
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