「手に取りたい」と思わせるメカニカル感


ロトリングの筆記具は、何故か、手に取りたくなります。それは、製図用シャープペンシルでも、多機能ボールペンでも、水性ボールペンでも同じで、文具店で見かけても、自分の机の上でふと目が合っても、つい、手に取って、ちょっと書いたりしてしまうのです。それは、ガイド納富だけのことかも知れませんが、「手に取りたい」と思わせるデザインに関しては、ロトリングの筆記具は、大したもんだなあと思うのです。
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rotring「rotring 800+」8000円(税別) 色は写真のシルバーの他、ブラックがある。また、シャープペンシルの芯の太さも0.5mmと0.7mmが用意されている。

そして、実際に書いてみても、そのデザインから感じた印象を裏切りません。ドイツっぽいというか、質実剛健な、確実に「書ける」安心感のようなものがロトリングの筆記具にはあるような気がします。そして、ロトリングの最新多機能ペン「rotring 800+」を使っていて、その「手に取りたい」魅力のポイントの一つは、デザインから機能にまでトータルに感じられる工具的なメカニカル感なのではないかと改めて思いました。「rotring 800+」を使っていて感じるのは、良くできたドライバーのような魅力なのです。

製図用シャープペンシル的なデザインにタッチペンを融合

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先端の導電ゴムの中央から、シャープペンシルのメカニズムが現れる仕組み。長いパイプがロトリングらしい。

「rotring 800+」は、シャープペンシルとタッチペンの二つの機能を持つ多機能ペンです。冒頭のムービーを見ていただければ、どんな感じの筆記具かは分かって頂けると思います。もう、このムービー通りの、尻軸を回すと、カチっと音がしてシャープペンシルのペン先が現れます。ペン先が収納された状態だと先端が導電ゴムになっていてタッチペンとして使えます。その「カチカチ」と回るダイヤルといい、ペン先の太さが2段階になった長いパイプといい、いちいちメカニカルで、また、2段階になったパイプの上段が真鍮色で先端部がシルバーになってるのも「やるなあ」という感じなのです。
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ノックボタンの下にシャープペンシルのメカニズムを出し入れするダイアルがある。赤のラインがロトリングのメカニカルペンシル伝統のデザイン。

ガイド納富が持っているのは軸色がシルバーのタイプですが、この「800+」には黒の軸もあり、どちらもツヤ消しのマットな仕上げになっています。また、刻印は赤で、シャープペンシルのペン先を出すダイアル部分にも赤のラインが入っています。このあたりの配色も、ロトリングらしいメカニカル感ですね。このペンに限らず、シルバーや黒の軸はだいたいツヤ消しなので、こういうセンスこそがロトリングなのでしょう。そこに六角形の軸とやすりのようなグリップ部分、しっかりとしたクリック感があるノックボタンなどが加わるわけで、そのデザインの徹底ぶりも良いですね。

アナログとデジタルを同じ感覚で行き来できる快適さ

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シャープペンシルとしての使用時、パイプが長いペン先は筆記部分が良く見えるので細かい図や小さな文字が書き易い。また、少しだけ先端がしなるのも、柔らかいタッチを生んでいる。

シャープペンシルとしては、ロトリングのユーザーにはお馴染だと思いますが、長いパイプ部分のおかげで、芯の先がよく見えて、細かい文字や図が書き易くなっています。この長いパイプが持ち歩き時にも露出していると、かなりの確率で折れてしまうので、内部に収納する機構はなくてはならないもの。そこにタッチペン機能を加えるというのは、デザイン的にも機能的にも理に適っているわけですね。その長いパイプのせいか、ペン先が筆記時にややしなるのですが、これがタッチを柔らかくしていて、ガイド納富はとても楽に書けると思っています。ただ、このあたりは個人差がありそうですね。
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シャープペンシル時の筆記バランス同様のバランスでタッチペンとして使える。やや筆圧を強めに掛ける必要があるが、ペン自体が重いので安定して利用できる。

タッチペンとしては、導電ゴムを使った一般的なものですが、ちょっとゴムが固めで、ボディが金属製なので、軸のどこを持ってもタッチペンが機能すること、重めのボディなので筆圧が掛けやすいことなど、基本機能を押さえているため、普通に使っていて不満が出ることはありませんでした。そういう機能的な部分よりも、アイディア出しなどにシャープペンシルとして使っていて、そのまま、iPadのお絵描きアプリでスケッチするといった際に、紙とiPadを往復しても同じ感覚で描けるのが良いと思いました。あと、タッチペンはデザイン的には可愛いものが多く、メカニカルなムードの製品が少ないので、そこも良いと思いました。

ガイド納富の「こだわりチェック」

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このメカニカルなデザインとメカニカルな風合い、メカニカルな機構と揃った筆記具は、つい手に取りたくなるもの。

筆記具は、何といっても「手に取りたい」と思わせてくれるのが一番なのです。持って使うモノで、体の延長のような使い方をするものなので、どれだけ便利でも、見た目や質感が気に入っていないと、いつの間にか使わなくなってしまったりします。また、このロトリングの「800+」のように、デザインと機能が分かちがたく結びついた製品は、筆記具には結構多いものです。だから、見た目が気に入ったものは、機能的にも嫌いではないことが多かったりします。
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金属軸なので、ペンの端を持ってもタッチペンとしての利用が可能。電子書籍のページ捲り操作が快適だ。

デザイン優先でも機能優先でもなく、デザインが機能を要求し、機能がデザインを要求しているようなロトリングの筆記具は、人によっては武骨に見えるでしょうし、人によってはわざとらしく見えるかも知れませんが、手に取りたいと思ってしまった人には、とてもカッコ良くて使いやすい筆記具です。それだけ、方向性がハッキリしたメーカーなので、好きかも、と思ったら買って損はないと思います。ガイド納富は、もう15年前くらいに買ったロトリングのマルチペンを未だに愛用していますが、飽きることもなく使い続けています。

<関連リンク>

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rotring 800+のシルバー軸、0.5mm芯はAmazonでも購入できます。
rotring 800+のブラック軸、0.5mm芯はAmazonでも購入できます。
rotring 800+のシルバー軸、0.7mm芯はAmazonでも購入できます。
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