鉄道/鉄道関連情報

開業100年を迎えた東京駅の最新レポート(3ページ目)

1914(大正3)年12月に開業した東京駅は、2014年12月20日で100周年を迎えた。前日の12月19日には、100周年記念のセレモニーが行われ、特別列車「富士」も運転された。関連イベントとして、100周年記念展覧会が3か所で行われているほか、山手線ではラッピング車両も走っている。日本の鉄道の「玄関」として発展を続ける東京駅をめぐる最新レポートをお届けしよう!

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

東京駅の知られざるスポット

この機会に東京駅を探訪したいと思っている人もいるだろう。こちらの記事「見事にリニューアルなった東京駅赤レンガ駅舎」でも紹介しているので、それ以外のスポットに触れておこう。
銀の鈴

待ち合わせ場所「銀の鈴」


■待ち合わせ場所「銀の鈴」
1968年の誕生以来、4代目となる。今は、地下1階グランスタ内に置いてある。

ゼロキロポスト

山手線にあるゼロキロポスト(正式には東海道本線の起点)


■ゼロキロポスト
10数か所あるが、「国鉄キロ程基準原標」(日本橋にある道路原標のようなもの)は4番線と5番線の間(山手線)にある。1969年に設置された。

東海道本線建設記念碑

東海道本線建設記念碑(コンコースのもの)


■東海道新幹線建設記念碑
中央乗換コンコース19番線側柱には文字だけの記念碑がある。さらに、18番線&19番線南端には、十河元国鉄総裁のレリーフと氏の筆になる文字「一花開天下春」(右から左へ)が刻まれている。

十河元総裁のレリーフ

十河元国鉄総裁のレリーフはホーム南端(有楽町寄り)にある


赤レンガ駅舎と対照的な八重洲側グランルーフ

八重洲側のグランルーフ

八重洲側のグランルーフ


東京駅八重洲側は、丸の内側のクラシックな装いとは対照的な現代風の造りとなった。「グラントウキョウノースタワー」と「グラントウキョウサウスタワー」という2つの高層ビルをつなぐ巨大な歩行者空間「グランルーフ」が出現、「光の帆」をモチーフにした長さ約230メートルの大屋根がひときわ目立つ。屋根の下は幅最大9メートルの歩行者通路となり、ベンチもあって散策が楽しめる。15店舗が出店する商業ゾーンもある。

グランルーフは遊歩道となっている

グランルーフは遊歩道となっている

ベンチも設置され、ひと休みできる

ベンチも設置され、ひと休みできる



東京駅に発着する列車

東京駅の主役は新幹線

今や東京駅の主役は新幹線である

いよいよ北陸新幹線も発着

いよいよ北陸新幹線も発着する


今や通勤通学電車、近郊電車と新幹線が主役となってしまった。かつては、九州、西日本へ向かうブルートレインが続々と発着していたが、現在発着している唯一の寝台列車は、サンライズ瀬戸&出雲である。幸い人気列車で、当分は安泰であろう。

サンライズ瀬戸&出雲

東京駅に発着する唯一の寝台列車「サンライズ瀬戸&出雲」


昼間の特急列車で地上ホームに姿を見せるのは、伊豆方面へ向かう列車だけだが、2015年3月からは、上野東京ラインを経由する常磐線特急がニューフェイスとして加わる。ちょっぴり在来線が華やかになり、東京駅も200周年に向けて、少しづつ姿を変えていくことだろう。

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