年回りとの相性から金運を呼び込む
オールアバウト手相ガイドの織路さん
風水的には、動かなければ何も始まらない
砂時計をひっくり返すことが気が回るように
織路さん 一番大切なのは、回し続けなくてはいけないこと。どんなにいい風水、家相の家でも動かなければ何も変わりません。いろいろな人が来たり、窓を開けたりすることで、どんどん気が回るようになるのです。
たとえば、私が経営する「開運カフェ&ダイニング はこにわプレート」には、店内888カ所にさりげなく風水を仕込んでいます。私には見えないのですが、霊能関係の方によるとここは強い気が流れていて、龍がたくさん泳いでいるパワースポットのようです。でも、そんなスペースでも、お客さんがいらっしゃらないときがあるんです(笑)。そんなときは、砂時計をひっくり返したり、壁にしかけた滝を触って水を動かしたりして空気を動かすことにしています。
――金運をアップする風水といえば「西に黄色」ですよね?
織路さん 実はそれは正解だとはいえないんです。一度よい風水を作ったからといって、それで終わりではありません。風水にも時間軸があり、今年はこの星が回っているからこうした方がいいというように、年回りとの相性や環境に合わせて変えていくことが大切なのです。
風水から見ても「断捨離」は重要
風水的な仕掛けが888箇所にある織路さんのお店
織路さん 何はなくとも、まずは断捨離から始めてください。たとえば、いい運気が流れてきたとします。その時に両手にものをいっぱい持っていたら、まずはそれを手放さなければ、いい運気をつかむことができません。家も同じこと。いつでも流れを呼び込めるスペースを空けておくことが重要なのです。
もともと風水は環境を整えるためのもの。住んでいて気持ちがいいかどうかが重要なポイントになります。だから自分が気持ちいいと感じる場所=いい気が流れている場所を活性化してあげることも大切です。具体的には窓を開けて風を通し、空気がよどまないようにします。南からの光はいいものも悪いものも洗い出してくれるので、できれば光をあててホコリを取り、いつもいい気が流れるようにしておくと金運を呼び込むことができます。
戸建ての人は階段にも気を配ってください。階段は気が流れるところなので、物を置きっぱなしにするのは避けるましょう。階段の気が滞っていると、落ちてケガをするようなことにもなりかねません。
――風水で人生が開けたエピソードがあったら教えてください。
織路さん ある日、就職活動中の女子大生がいらっしゃいました。よく見ると少し震えているようなのです。話しかけてみたら、これから第一志望の会社の役員面接に行くところだけど、自分の大学では到底受からないだろうからとても緊張しているというのです。『開運』という言葉にひかれて入っていらっしゃったとのことでしたので、「手にしている青いハンカチを面接のときも持っているといいですよ」とお話ししました。というのも2014年の開運カラーは“青”だったのです。そして2週間後、もう一度いらっしゃって「合格しました」と。
これがまさに「時中(じちゅう)(時にあたる)」ということなのですが、風水はいまの気を取っていくことが大切なのです。効果を知っていると、そのパワーは2倍になるといわれます。それは意識がセットになるからなのですが、まさしく彼女は知ったことでチャンスを手にしたのです。
★次回は、織路さんが占い師になったきっかけとお金開運のコツです
教えてくれたのは……
オールアバウト手相ガイド。手相、タロット、四柱推命、風水など「12の占い」に精通。相談内容に応じて使い分けて未来を予測することで、前向きになるアドバイスをしてくれる。『占い師』ではなく『開運予報士』を名乗り、新しいジャンルの占いを提唱。横浜・元町で「開運カフェ&ダイニング はこにわプレート」を経営している。
取材・文/鈴木弥生