気になるのは2015年株式市場の動向
2014年の株式市場は、アベノミクスの後押しもあり、年初来高値を更新して1万8030円台まで上昇しました。今年も残すところあと僅かとなり、気になるのは2015年の株式市場の動向という人も多いかもしれません。そこで、2015年の株式市場の行方を考えてみました。現状を把握する
まずは2014年の日経平均株価のチャートを見てみましょう。年初から秋頃までは、大きく見れば1万5000円を挟んだボックス相場だったと言えるでしょう。本当であれば、2015年10月に10%への消費増税が行われる予定でしたが、景気の落ち込みを食い止めるために一旦先送りし、10月末に追加の金融緩和を発表しました。これを受けて株式市場は一気に上昇。1万8030円の年初来高値まで上昇しことがわかります。
テクニカルで分析する
まずはテクニカル分析の視点で考えてみましょう。先程よりも長い時間軸の株価チャートを見てみましょう。日経平均株価の1万8000円は、2007年につけた高値と同水準と言えます。真ん中にある囲みの部分です。一時は7000円程度まで下落していた日経平均株価が全部戻ってきたということです。更なる高値としては、2000年につけた2万327円です。左側の囲みの部分です。
これを踏まえて株価チャートを見ると、日経平均株価は現在、上値抵抗線(水色の直線)を突破し、上昇トレンドにあることがわかります。2015年株式市場の上昇トレンドが続く場合、株価は20000円を目標に上昇する可能性が高いと考えることができるでしょう。
景気状況を整理する
ところで、今回は消費増税が先送りされたわけですが、金融緩和が行われましたので、少なからずとも景気が良くなる可能性が高いでしょう。よほどの不測の事態がない限り、恐らく消費増税は行われる可能性が高いと言えます。仮に景気が良くなっていたとしても、2017年4月に消費増税が実施された場合、景気の落ち込みは避けられないのではないかと思います。株価は通常、景気に先行して動きます。ですから、消費増税が行われる前に天井をつけ、下落に転じる可能性が高いでしょう。また、2万円まで株価が上昇する際も、株価は2014年秋以降調整らしい調整がないことを考えると、いつ調整局面があってもおかしくないと言えます。
以上を踏まえると、2015年の株式市場は堅調に推移すると思われます。しかし、これまでの過程の中で、調整らしい調整がなかったことを考えると、いつ調整が発生してもおかしくはないと考えられます。ですから、勢いで買ってしまう等の高値掴みはできるだけ避け、安い局面で購入するというスタンスで取引を貫いていくことが大事になるのではないででしょうか。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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