リフォームの実例などを見ていると、同じような工事内容なのに価格が大きく違っていることがあります。もちろん、建物ごとの状況や選ぶ建材、設備の価格が違うこともその理由の一つなのですが、リフォームの仕方、すなわち工法によって費用が違ってくるということも知っておく必要があります。今回はリフォームの箇所ごとの工法とその費用の違いについてご紹介いたします。

内装:重ねて施工できれば価格もダウン!

フローリング

既存の床や壁を下地材としてそのまま施工できるリフォームでは、解体費用や下地材料費ならびに工賃を節約できます。

居室や廊下の壁や床は、視界に飛び込んでくる面積が大きい分、空間の印象を大きく左右する部分です。リフォームの仕上がりの印象に直結する部分だけに、リフォーム費用への影響も少なくありません。

床や壁のリフォーム費用を抑えるには「重ね張り工法」がオススメです。既存床及び壁を下地として使用し、新しい仕上げ材をそのまま重ねて施工する方法であり、下地を作る必要がないため、施工期間が短くなり、工事費を削減することが可能です。

ただし、床がブカブカしている、壁がへこんでいるなどでは、下地(場合によっては構造材)ごと交換(張り替え工法)する必要が出てきます。また、重ね張り工法は既存床よりも厚みが出てしまうため、室内ドア(特に開き戸)が ぶつからないようにしたり、段差につまづかないような仕上げ工事がポイントになります。

【費用の目安】
重ね張り工法:12万~20万円
張り替え工法:25万~45万円
※6畳洋間の床フローリング・壁クロスリフォームを想定

トイレ空間:タンクと配管を上手に隠してコスト削減!

トイレリフォーム

気になるトイレタンクと配管を隠しつつ、収納や手洗いを設置するリフォームは工期も短くできるため、工事費用の圧縮にも便利です。(画像提供:株式会社LIXIL

一般的によくあるロータンク式トイレは、タンク上部から水が出て、手を洗えるようになっていますが、狭いトイレ室内の中では動線にやや無理があり、しかも水が周囲に飛び散るので不衛生に感じるという声も少なくありません。

ですが、トイレ室内に手洗い器を設置するとなると給排水管を露出状態でリフォームするか、壁の中や床下に配管を通すための解体工事が必要になります。こうなると、解体後の復旧施工にもお金がかかってきてしまうのです。

そこでこのような場合は既存の給排水管を活用し、上手に配管を隠せるリフォームを検討してみるとよいでしょう。配管やトイレタンクをさりげなく隠しつつ、収納スペースも確保できるので、トイレ空間全体のコーディネートもしやすくなるはずです。

【費用の目安】
床・壁工事を伴うトイレリフォーム(手洗・収納含む):50万~80万円
リフォーム用便器+手洗・収納ユニットによるトイレリフォーム:30万~50万円
※0.4~0.5坪程度のトイレ空間を想定

次のページでは、建物外装の工法による価格差と、工法ごとの注意点についてご紹介します