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最近は日本通信、OCN、Biglobe、U-Mobileなど多くのMVNO事業者が通信SIMを販売しています。これを契約してSIMフリーのデバイスに刺すことで、これまでの料金より安価でモバイル通信ができるわけです。
ただ、SIMフリーの端末は比較的高価なのが普通です。たとえば、ソニーモバイルのXperia Z3などは、オンラインショップ「Expansys」では7万円程度になります。そのため、MVNOのSIMの通信費がキャリアより安いと言っても、トータルでキャリア契約よりコスパが良くなるには長期間使用する必要があり、メリットが低くなります。
これに対して、ASUSが最近日本国内向けに発売した「ZenFone 5」は16GBモデルの実売価格が2万6800円(税別)と、かなり低価格な端末になっています。
これとU-Mobileの「データ専用LTE使い放題」(月額2480円)のようなコスパの高いSIMを契約すれば、本体と通信料を合わせても比較的高いコスパでスマホが使えるわけです。
今回はこの「ZenFone 5」がどんな端末なのかを試してみました。
外観
正直、すごく高級感があるという外観ではありませんが、シンプルで使いやすそうなものです。背面はプラスティックで、ゆったりとした曲線を描いていて、グリップ感も悪くありません。ディスプレイは5インチですが、最近流行のフルHDではなく 1280×720ドットとなっています。メール、Facebook、ツイッター、イングレスなどを使う場合は、特に実用的に不便は感じません。解像度の関係か、5インチフルHDを見慣れた僕の目にはディスプレイが実サイズよりも大きく見えました。
表示クオリティとしては表面の反射がやや強い気もしますが、発色やキレに問題がない感じです。
底面にマイクロUSBポートがあり、カバーがなく抜き差しがしやすくなっています。
使い勝手
普通のアプリを使うかぎり、操作感のスムーズさに問題はありません。その他、この端末の使い勝手がいいと感じる代表的なポイントは、下記の4つにあると思っています。- SIMが抜き差ししやすい
- ZenUIによる親切なユーザーインターフェース
- APNの設定で日本のメインMVNOのデータがプリセットされていること
- ATOKが標準搭載されていること
SIMの抜き差しは背面カバーをはずして行うのですが、SIMスロットが独立して中央にあり、比較的抜き差しがしやすくなっています。
ZenUIはASUSのPCにも採用されているユーザーインターフェースです。ロック画面やホーム画面にスケジュールが表示され、予定が確認しやすく、忘れにくくなっています。
普通、SIMフリー端末でSIMを使う場合、MVNOのAPNデータをユーザーが入力設定する必要があるのですが、「ZenFone 5」では日本国内の代表的なMVNO業者のAPNデータがあらかじめ設定されているので、SIMを刺すだけで使い始めることができます。
このAPNデータは1文字間違えても動作しないので、プリセットされているのが非常に便利に感じます。
また、日本語入力のためにATOKを搭載しており、スムーズな文字入力も魅力的です。