1月権利確定で注目!お得な映画観賞券がもらえる優待は
映画鑑賞券の株主優待は利回りがとっても高く、映画ファンには見逃せない株主優待です!
下の表が2015年1月に株主優待の権利確定のある映画観賞券株主優待銘柄です。
※今回は株主優待の映画券について、もっとも多く利用できる鑑賞可能回数をカウントし(映画券の株主優待はポイントを付与され、利用施設によって必要なポイント数が異なるケースがありますが、今回は全ポイントについて最も少ないポイント数で利用できる映画館を利用したこととして計算しています)、1回を一律1800円相当として換算しました。もちろん、映画券をその金額で換金できるわけではないのでご注意下さい。あくまでも通常1800円程度はかかるところ、株主優待の利用で節約できるという観点からの想定計算となっております。予想配当+予想優待利回りは参考としてご覧下さい(2014年11月13日の終値で試算しております)
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権利落ち前のおよそ2ヶ月前ぐらいから大きく上昇する傾向
さて、上記の4銘柄共通の習性として、実質的な利回りが高いからこそ、株主優待の権利落ちの2ヶ月前ぐらいから強く上がる傾向があるようにも見受けられます(もちろん必ず毎回そうなるわけではありませんが)。そして、株主優待の権利落ち後には株価が一旦大きく調整する傾向があります。この習性を利用して、権利落ち前の2~3ヶ月前に買い、権利落ち前後の高くなったところで一旦売却する株の売買方法も考えられます。また、長期で保有して純粋に株主優待を楽しみたい型にとっては、株主優待の権利落ち後に大きく調整したところが買いのチャンスとなるかもしれません。そう言う意味では、1月の株主優待権利落ちの銘柄を今から注目しておくというのは良いと思います。
このように共通する修正がある一方で、各銘柄にはそれぞれに特徴もあります。まず、オーエス<9637>やきんえい<9636>は映画興行収入が売上に占める割合が比較的大きく、株主優待の実質的な利回りも高いので、前述の株主優待の権利落ちの2ヶ月前ぐらいから強く上がり、権利落ち後に調整する傾向が、より色濃くでていると思います。
なお、2013年以降、株価は概ね右肩上がりとなっていますが、これは不動産を保有しているため、資産株としてみられる側面も持っていること(アベノミクスで不動産市況が活性化しているため)や、アナと雪の女王という大ヒット映画が出たこと、きんえいについてはあべのハルカス効果があると思います。
東京楽天地<8842>の業種区分は他の3銘柄がサービス業となっているのに対し、不動産業となっており、不動産賃貸の売上に占める割が大きくなっています(同社は4社の中で唯一株価コードが8800番台です<他の3社は9600番台>)。それだけに株価も不動産株と同じようになる側面があり、異次元の金融緩和が始まった2013年前半に一気に急騰し、その後は横ばいの推移となっています。今後も不動産セクターの影響を受けた値動きとなるでしょう。
スバル興業<9632>は業種区分はサービス業なのですが、主力は道路のメンテナンスで、公共事業の依存度が高い銘柄となっています。したがって、株価は2013年以降、右肩上がりではありますが、その理由はオーエス<9637>やきんえい<9636>と異なり、アベノミクスによる公共事業拡大を背景とした上昇と言えると思います。今後も公共事業関連のニュースの影響を受けるでしょう。
以上、映画鑑賞券の株主優待銘柄は基本的には最初に書いた株主優待権利落ち前後の株価推移習性を利用した取引が主体となると思いますが、それぞれの特徴も頭に入れておきましょう。
参考:日本株通信
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