崎陽軒の謎<7>横浜の工場で作られたシウマイ弁当と、東京の工場で作られたシウマイ弁当は違う!
「違う」といっても、中身や味が違うわけではありません。違うのはパッケージ。横浜の工場で作られたシウマイ弁当は、掛け紙と紐がかかっており、東京の工場で作られたものはかぶせ蓋になっています。一つひとつ人の手で紐を結ぶ作業は手間がかかりますが、横浜工場のお弁当には「昔ながらのスタイルでシウマイ弁当を提供したい」という思いが込められています。崎陽軒の謎<8>シウマイ弁当のごはん、なぜモチモチなの?
1日平均約1万9千個も売れているシウマイ弁当。人気の理由のひとつに、「ごはんがおいしい」ということが挙げられるでしょう。オリジナルブレンドの国産米を使用し、炊くのではなく「蒸す」ことで、おこわのようなモチモチ食感を生み出しています。また、昔ながらの「経木(きょうぎ)」の容器が使われていることも、冷めても美味しいごはんの秘密。通気性がよく、湿気をほどよく吸収することで、べちゃっとしません。経木のふたについた米粒をはしでつまんで食べるのも、シウマイ弁当の醍醐味ですよね!
崎陽軒の謎<9>シウマイ弁当のシウマイ、なぜ1個はみ出しているの?
1954(昭和29)年に誕生したシウマイ弁当。当時はシウマイが4個で、経木の容器の幅におさまっていたとのこと。1974(昭和49)年、時代のニーズに合わせて5個にしたことで、1個はみだすような形になりました。また、シウマイが小さくなった? と思う方がいるようですが、昔からシウマイのサイズは1928(昭和3)年の発売当初から変わっていません。昔からひと口で食べられる、小さめサイズです。シウマイ弁当には何のおかずが入っているか覚えていますか? 昔ながらのシウマイ(5個)、鮪(まぐろ)の照り焼、かまぼこ、鶏唐揚げ、玉子焼き、筍煮、あんず、切り昆布&千切り生姜、白俵型ご飯(小梅、黒胡麻)です。私の周りで人気のおかずは、甘辛い「筍煮」。これ、おウチで再現できないんですよね~。
崎陽軒の謎<10>崎陽軒本店ショップだけのオリジナル商品がある!
横浜駅東口にある崎陽軒本店。ここには「中国料理 嘉宮」「トラットリア イルサッジオ」「ビアレストラン 亜利巴゛巴゛(アリババ)」「ティーサロン アボリータム」、そして「本店ショップ」があります。あまり知られていませんが、本店ショップには、ここだけでしか販売されていないオリジナル商品があるんです。
- 本店オリジナルシウマイ
- 嘉宮月餅
- 三文治(さんもんち)
ひとつひとつ手作りされるため、いずれも「4日前」までの予約が必要となります。とびきりの美味しさなので、一度、お試しあれ。
くわしくは→こちら
崎陽軒の謎<11>崎陽軒ならでは!シウマイ味のドッグがある!?
崎陽軒が作る「横濱シウセージドック」をご存知でしょうか。「横浜スタジアム内売店」で2013年に販売開始されましたが、「シーズンオフにも食べたい」との声を受け、「伊勢佐木モール店」でも販売されるようになりました。豚肉、干帆立貝柱、玉ねぎといったシウマイの原材料と隠し味にブラックペッパーを加えて作られたソーセージを、専用のパンにのせたオリジナルホットドッグです。見た目はホットドックですが、味はシウマイという、崎陽軒ならではのメニュー。伊勢佐木モール店にはイートインコーナーがあるので、関内に訪れた折にはぜひ味わってみてください。
崎陽軒の謎、まだまだありそうですが、今回はこの辺で。謎が解明したことで、シウマイの美味しさを再発見できそうですね。
URL:崎陽軒
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【関連サイト】
テレビ東京「カンブリア宮殿」……2015年9月10日に崎陽軒社長・野並直文氏が出演。「最強商品を生んだ 究極のローカル戦略!」について語りました。