よりソリッドに仕上がったブレイクアウト
[05] 2014 FXSB / Autoshop Futaba現在、最新のハーレーダビッドソンモデルで人気急上昇中のFXSB ブレイクアウト。排気量1,584ccのツインカム96Bエンジンを搭載し、リジッド型のソフテイルフレームが生み出す美しいシルエットと攻撃的なスタイルがその魅力と言われています。実際に乗ってみても、なかなかに操りづらいじゃじゃ馬なところが逆に興味をひいているのだ、とも。
そんなブレイクアウトも、フォーティーエイト同様にカスタムが難しいモデルと言われます。やりすぎてしまうと、本来の魅力的なスタイリングそのものを損ねてしまう。滋賀県のハーレーダビッドソン正規ディーラーであるオートショップフタバの田上智徳店長は、特徴のひとつである240mm極太タイヤを装着したリアエンドの迫力アップをメインに、各部位にビレットパーツを配したソリッドな一台を手がけました。
一見すると、ただ豪華なパーツを配しただけのようにも見えますが、なんでも取り付ければいいというものではありません。目指すべき理想のスタイルをイメージしながら、星の数ほどあるパーツカタログのなかから、どれが似合うのかバランスを見ながら選んでいかねばなりません。経験値の高いプロのビルダーにかかれば、こうした無駄がなくシルエットの美しい一台が生み出されるのです。ブレイクアウト カスタムの一例として参考にしていただきたいですね。
[手がけたショップ]
オートショップフタバ (滋賀県彦根市)
カスタムシーン最先端のダークバガー!
[06] 2006 FLHX / RUDE ROD CUSTOM CYCLE大柄なツアラーモデルをベースに、フロントやリア、フェアリングなどを独特の造形とし、さらにオリジナリティあふれるグラフィックでフィニッシュするアメリカで流行のカスタムスタイル『バガー』。主にベースモデルとして選ばれるのはFLHX ストリートグライドなどで、逆に同モデルをノーマルのまま乗るのはもったいないと思われるほど。
アメリカではかなり派手なグラフィックでフィニッシュされるバガーカスタムが多いのですが、なかなか日本でそこまでやれちゃう人というのは極めて稀。ダークスタイルを得意とする神戸のカスタムショップ ルードロッドは今回、あえてダークなバガースタイルのストリートグライドを手がけてきました。全体のシルエットを美しくまとめ、フロントタイヤを23インチと大柄なものにしたオーソドックスながら個性がにじみ出ているバガーグライドです。
個性的なビレットパーツを多数配しながら、流麗なシルエットを見事に象っているこの一台。見どころは多々あれど、やはり美しくまとめられたリアエンドが注目ポイントと言えるでしょう。シルエットを損ねないテールランプをチョイスし、ウインカーはLED製の埋め込み型としています。走りに重きを置いたストリートツアラーですから、抜き去った相手にリアを見せつけるという意味では、ここに申し分ないインパクトを持たせたのはビルダー榊和道さんさすがの手腕と言えます。この完成度の高さこそ、プロのなせる技なのです。
[手がけたショップ]
RUDE ROD CUSTOM CYCLE (神戸市西区)
まだまだ深く潜っていけるカスタムハーレーの世界。ハーレーダビッドソンに興味を持ったなら、ぜひ自分に合ったカスタムスタイルも一緒に模索してみてください。きっと思い描いている以上に、ハーレーダビッドソンと深く長く付き合っていけることでしょう。