年始以来となる1万6000円台まで上昇
日経平均株価は2014年9月18日、年始以来となる1万6000円台まで上昇しました。そして、9月19日には1万6364円まで上昇し、年初来高値を更新しました。8月には一時1万5000円を割り込む場面もありましたが、その後は急ピッチに上昇。わずか1か月で1500円以上も上昇しました。株価が上昇し始めると、「株が盛り上がっているみたいだから、株を買ってみよう」等と考える人も増えてきます。多くの人が日経平均株価の今後の動向を気にしていることでしょう。そこで、日経平均株価の今後の行方を勝手に考えてみました。
現状を把握する
日経平均株価の株価チャートを見てみましょう。8月8日に1万4753円の安値をつけた後(丸印をつけました。)、反転。その後はあれよあれよと言う感じで、あっという間に1万6000円台まで上昇したことがわかりますね。日経平均株価はリーマンショック以降、長い低迷を強いられていましたので、2013年12月30日につけた高値1万6320円がここ数年の高値でした。その高値をついに上回ったのです。
日本国内の経済的な要因を考えると、来年秋には8%から10%への消費増税が控えています。引き上げを行うためには、株式市場は堅調に推移してほしいと考えられます。また、世界経済に目を向けると、アメリカ経済は順調なようで、NYダウは高値を更新している状況です。米ドルが買われる(円が売られる)のも、当然と言えば当然の流れなのです。
株価が大きく上昇(もしくは下落)する時、勢いが強いあまりに株価が前日終値近辺で寄り付かないことがあります。この場合、株価チャートには隙間が生じます。この隙間のことを「窓(空)」と言います。一般的に、株価は窓に吸い寄せられるように動くとされています。そして、窓を埋めるか否かで、株価の力強さをはかることができます。
ここまで幾つかの窓を明けながら上昇してきたことを考慮すると、その力強さがうかがえるというわけです。
今後の投資戦略
日経平均株価の株価チャートに上値抵抗線を引いてみました。9月11日に窓を開けて上値抵抗線を上にブレイクしたことがわかります。年初来高値を更新したわけですが、天井がいくらで、いつになるのかは誰にもわかりません。過去10年を振り返ると、1万8300円という高値もありましたので、高値を更新した今、株価の勢いがさらに強くなる可能性も否定できません。
ただ、株価は常に上昇と下落を繰り返しています。中長期的に上昇トレンドでも、短期的に調整を挟みますので下落もします。レンジを上にブレイクしたらトレンドにつくという投資法もありますが、あくまでも短期売買に限ります。中長期での保有を前提にするのであれば、基本は「安い時に買って高い時に売る」です。
安いタイミングを待つか、短期売買に徹するか。どちらかに絞って投資戦略を考えてみてはいかがでしょうか?
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