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半年先まで満員!?レストラン列車「TOHOKU EMOTION」(2ページ目)

東北レストラン鉄道「TOHOKU EMOTION」が大人気だ。噂が噂を呼び、半年先まで満席状態が続く。ツアーに申し込まない限り乗車できないのだが、募集と同時に締め切ってしまうとか。特別仕様の専用車両で、地元の幸を素材にリッチな雰囲気で、太平洋の雄大な車窓を眺めながらのランチタイム。幸運にもツアーに参加できたので、その乗車体験をレポートしよう

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

「TOHOKU EMOTION」のランチタイム

ウェルカムドリンク

女性アテンダントがウェルカムドリンクを持ってくる

八戸を定時に出発。青森方面へ向う青い森鉄道(旧・東北本線)と分かれ、東へ向う。貨物専用の八戸臨海鉄道としばらく並走。貨物線が離れていき、八戸市街地の中心である本八戸を通過する。車内では女性アテンダントが挨拶がてらウエルカムドリンクのサービスで各テーブルをまわる。テーブルの上はオリジナルなテーブルクロスが敷かれている。テーブルの引き出しにはフォークやナイフが入っている。限られたスペースをうまく工夫してある。
テーブル

いよいよランチタイムだ!

陸奥湊で対向列車とすれ違う。この後、終点まで列車とのすれ違いはない。八戸市街地の鮫(さめ)より先は列車本数が極めて少ないのである。
列車行き違い

陸奥湊で唯一の列車行き違い


太平洋を眺めながらの食事

前菜

いよいよ前菜から

前菜が運ばれてきて食事が始まる頃、車窓左手にはウミネコの繁殖地として有名な蕪島(かぶしま)が見えてくる。島とは言うものの、半世紀以上前に埋め立てられて本土と陸続きになり、神社まである。やがて岬を半周すると太平洋岸に出て、あとはほぼ南東に進むのである。
車窓を眺めながらの食事

車窓を眺めながらの食事

メニューは季節によって異なるが、この日は、ブロッコリーのムース、帆立貝柱、八戸産長芋、三陸若布とタコのコンフィ、八幡平サーモンとわらび、というように地元を中心とした食材が使われていた。震災復興を観光面から支援するというコンセプトから、特に意識してメニューをつくっているという。
キッチン

準備で慌ただしいキッチン

列車は景勝地である種差海岸を走っている。とくに絶景ポイントでは、意図的に減速し、乗客を楽しませることを忘れない。美味しい御馳走をいただき、かつ車窓に夢中になって写真を撮っていると忙しくてたまらない(笑)。
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