利用頻度に増税の影響は少ない
消費税増税の前後でネットオークションやネットフリマの利用に変化がないという回答が一番多かったのは、節約という意味での利用を考えていなかったからだと思います。消費税がかからないということもあまり認知されていない可能性があります。調査の結果、消費増税後でもネットオークションやネットフリマの利用は特に増えていなかった。これは意外な結果
一方で、節約をしていないかというと、そうでもないと思うのですが、おそらくリアルな店舗での節約を考えているのでしょう。食費や光熱費という生活に密着した部分での節約が主流だからです。
これに関しては、ネットオークションやネットフリマが消費税0%であること、商品が安く手に入ることなど、メリットを知ってもらう必要があると思われます。
ネットフリマを利用する年代と性別
ネットフリマに関して私が意外性を感じたのは、比較的頻繁に利用しているのが、20代の男性ということです。毎日利用と週1回の利用を加えてみると約10%。20代女性の場合には5%に満たないので、倍以上の違いがあることがわかりました。ネットフリマは、女性よりも男性に支持されている
ネットフリマは、女性に特化しているサービスも多いので、私はてっきり20代、30代の女性が頻繁に利用すると考えていました。そのため、結果に意外性を感じたのですが、なぜ男性の方が多いのかというと、そもそも女性よりもネットへの依存が高いからだと思われます。ネットオークションの利用頻度を見ても、女性よりも男性の方が頻繁に使っていることがわかります。ネットフリマはネットオークションの延長線だと考えているのかもしれません。
中古市場は拡大していく
ネットを使うということ自体、若い人の方が得意だし、それに加えて、中古品を使うことへの抵抗を考えると、今後も若い人を中心に広がっていくものだと思います。レポートにもコメントしましたが、今は「中古がいい」と考える人も増えています。それに、物を一生持ち続けることが美徳ではなくなり、使いたいときだけ使うのが賢い消費になりつつあります。しかも、できるだけ安く買って、浮いたお金で違うことをする。そういう意味では、とても豊かな生活が送れる時代になりました。今回の調査では消費税増税の前後ではネットオークションやネットフリマの利用にあまり変化は見られませんでしたが、今後消費税や他の税金が上がっていく中では、中古市場は今以上に注目されると思います。そうすれば、心理的な壁がなくなってくると思うので、まだまだ市場は拡大していくと思われます。