ステップ1:お金を整理、整頓しよう
資産運用の準備の第一ステップは、お金の整理・整頓です。自分のお金の状態を知り、資産がいくらあるのか、投資に回せるのはいくらなのかを把握する必要があります。保有するすべての金融資産を棚卸ししてリストに書き出して(参考記事:我が家の家計は大丈夫? 年に一度の家計決算)、それを下図のように、使う目的と時期にあわせて短期・中期・長期資金の3つに分類します。
生活費や急な出費に備える短期資金は、普通預金などいつでも引き出せる金融商品に置いておきます。目安は生活費の3~6か月分。現在の貯蓄額がその金額に満たないという人は、投資を検討する前にまずは貯蓄を優先させましょう。
5年以内に使う予定の中期資金は、安全性の高い金融商品に預けておくのが基本。資産のほとんどを漠然と普通預金に預けている人は、これを機にネット定期や個人向け国債を利用するなど、お金に少しでも高い利息を稼いでもらうことを実践しましょう。
5年以上先に使う資金、まだ使う目的の決まっていない長期資金が、投資商品に回せるお金です。なぜなら収益性の高い金融商品には価格のブレがあるため、じっくりと増やしたり、値下がりしても回復を待てるよう長く保有できることが条件だからです。