ロードバイク

ロードバイクを上手く乗りたい(2ページ目)

ロードバイクを所有して楽しむ方が増え、同時に悩みを抱えている方も少なく無いかと思います。自転車なのに思うように乗れず、ご自分には能力が無いのだろうか?と悩んでいたりするのではないでしょうか。ロードバイクを難しくしているのは、案外勘違いかも知れません。

執筆者:大串 武士


イチロー選手になってみよう

スポーツを語る上で、よくイチロー選手の名前が挙げられます。

優れた肉体と、身体能力を持つ選手が集まるメジャーリーグ。強力な筋力でバットを振り、玉を捉えればバックスタンドへ勢い良く打球を飛ばすホームランバッター。豪快なプレーに観客は盛り上がります。

変わって、他の選手に比べれば少し小柄とも言える肉体で、華麗なプレーで観客を魅了するイチロー選手。何れの選手も大切で、間違っては居ません。

変わってロードバイクですが、体力は劣って居ないはずなのに、周りの走者の様に走れない、と思われている方の多くは、実はその力の無駄遣いが原因かも知れません。

ロードバイクは機材運動で、ランニング等の様に、直接自身の身体を上手く使うだけでは無く、自転車と一緒にどう上手く動けるか、という事になります。

運動、スポーツは体力ありき、自身の力の限りを発揮すべきという思いが一般的な運動イメージですが、飛んでくる打球に勢い良くバットを振り回すだけでは決してホームランバッターにはなれません。しっかりとピッチャーの投球モーションや投球の軌道、球速に合わせてスイングを合わせてバットの芯に打球を捉えなければなりません。

つまり、確かに筋力や体力は優れた物を持ちながら、毎回毎回全力でペダルを踏み回している、とすれば幾ら優れた肉体を持った方でも、ロードバイクで走りたい長い距離や、長い時間の乗車は困難になります。
circuit

Circuit


実際に走行して居る速度が、ご自分の常に全力が必要かどうか、という事です。

『いま』走行している状態を実現するのに、どれだけの力が必要とされて居るのか、という事です。

常に力の限りペダルを回さないといけない、と少し脅迫的な思いで走行をされていませんでしょうか?

同じペースを実現する最低限の力加減は、ひょっとすると『いま』よりほんの少し緩めても実現可能なのではないでしょうか?

一つポイントは、この必要最低限、力加減、効果効率を気にしてみる、という事です。イチロー選手が見せるパフォーマンスの様に、適材適所、常に最適な動作で華麗なパフォーマンスを実現出来ればどうでしょう?

優れた身体を備えるあなたが周りの方に遅れをとるのは、この気づかない内の浪費が原因の一つかも知れません。

全力で挑む事は大切で、素晴らしい事です。
ただし、それは常に全体力を動員する、という事とは違うはずです。
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