資産運用/投資初心者にもできるカンタン資産運用法

資産運用では時間分散を活用する(2ページ目)

これまで国際分散投資の具体的な手法として「資産分散」「通貨分散」について解説してきました。今回は分散投資の具体的な手法である「時間分散」について解説します。

深野 康彦

執筆者:深野 康彦

お金の悩みに答えるマネープランクリニックガイド

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定額購入で平均取得単価を抑える

毎月決まった金額で買い付けを行っていくことから、価格が安いときにはたくさんの数量を買い付け、価格が高いときには少ない量を買い付けることから、毎月一定の量を購入していく「定量購入」と比較すると、「定額購入」の方が平均取得単価を抑える効果(「ドルコスト平均法」)があると言われています。平均取得単価を抑えることができる分、収益を確保するチャンスが増えるというわけです。 (図を参照)
ドル・コスト平均法

 


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積立を活用した時間分散では、投資家の相場観が排除され機会的に投資が行われます。資産クラスの価格変動により、自動的にたくさん購入する、あるいは少なく購入することを行ってくれるのです。たとえリーマン・ショックなどの急落があったとしても、積立投資を継続することが大切なのです。

事実、リーマン・ショックの際には、私的な相場観から積立投資をストップしてしまった個人投資家がたくさんいました。結果として、価格が低い局面でたくさん買い付ける機会を逃してしまったのです。積立投資を始めたら私情を挟まないように、積立をしていることを忘れている位の鈍感さが必要なのかもしれません。
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