Androidアプリのプログラミング

Rubyを利用してAndroidアプリを開発する(2ページ目)

Androidアプリを開発する際にはJavaで開発することが多いですが、他の言語をクロスコンパイルして開発をすることも可能です。今回はRubyを利用した開発方法をご紹介いたします。

執筆者:若竹 雅貴



Rubotoでアプリを開発する

環境設定が終わりましたので、続いてアプリ開発に入って行きましょう。といってもコマンド入力を行うだけで完了です。試しにパッケージ名が「com.yourdomain.whatever」というアプリを作ってみましょう。コマンドラインで
ruboto gen app --package com.yourdomain.whatever
と入力します。以上で完了です。

このようにすることで、whateverというプロジェクトが作成できます。これをエミュレータや実機にインストールする場合には、プロジェクトのディレクトリに入り
rake install
とします。インストール後にアプリを起動する場合には
rake start
とします。これらのコマンドを組み合わせて最初から
rake install start
とすることでapkのインストールから起動までが一挙に完了します。アプリを起動して最初の画面がこちらです。
Rubotoで作成したプロジェクトのアプリを起動した直後の様子

Rubotoで作成したプロジェクトのアプリを起動した直後の様子

初回インストールでは、Ruboto Coreのインストールを求められます。このRuboto Coreのパッケージを別途インストールする仕組みのため、Rubotoではapkのコンパイルが早くなっています。Ruboto Coreをインストールした後には、通常のアプリと同じように利用することができます。

Ruboto Coreを実機またはエミュレータにインストールしてアプリを起動した様子。

Ruboto Coreを実機またはエミュレータにインストールしてアプリを起動した様子。


ただ、この形式ですとユーザーにとっては非常に不便ですので、Rubotoでは最初からRuboto Coreを付属した形で配布することもできます。その場合には、アプリケーションのディレクトリに入り、コマンドで
ruboto gen jruby
とすると、jrubyのライブラリが同梱されたapkが生成され、Ruboto Coreを実機にインストールする必要がなくなります。また、最初からRuboto Coreを付属させてアプリを作成する場合には、コマンドオプションに
--with-jruby
を追加します。

次回以降では、RubotoやRubyGemsのライブラリを利用してアプリを開発していきましょう。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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