ポイント・マイル/クレジットカードのポイント徹底研究!

ポイント三国時代到来!最強のポイントとは?

2013年7月よりYahoo!ポイントがTポイントに切り替わりました。ネットとリアルのポイントを共通化することにより、巨大なポイント市場が生まれました。それが引き金となり、今や共通ポイントを巡る戦いが繰り広げられようとしています。Tポイント、楽天スーパーポイント、Pontaポイント、どれが最強のポイントなのか。共通ポイント三国時代の到来です。

菊地 崇仁

執筆者:菊地 崇仁

ポイント・マイルガイド

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ポイントの群雄割拠

オンラインショッピングモールのポイントで真っ先に挙がるポイントとしては、楽天市場で貯まる楽天スーパーポイントとYahoo!ショッピングで貯まるYahoo!ポイントでしょうか。2013年4月時点で楽天市場の加盟店数は約4万店。Yahoo!ショッピングの加盟店は約2万店でした。ポイントキャンペーンの多さ、商品数の多さから、貯まりやすく使いやすいポイントとしては楽天スーパーポイントがYahoo!ポイントを圧倒していたと言えます。

次に、共通ポイントと言えば、TポイントPontaポイントを思い浮かべる方が多いと思います。では、同じように加盟店数を確認してみます。2013年5月時点での加盟店数はTポイントが5万8254店舗、Pontaポイントが約2万1600店舗。共通ポイントとしてはTポイントがPontaポイントよりも加盟店が多く、貯まりやすく使いやすい事がわかります。

ポイント再編の波

別々に進化してきたオンラインショッピングモールのポイントと共通ポイントですが、2012年6月にYahoo!ポイントが廃止されTポイントに変更するとの発表で大きな動きが起きました。

Yahoo!ポイントが廃止され、Tポイントに切り替わると、Tポイントの加盟店とYahoo!ショッピングの加盟店でTポインを貯めて使えるようになります。そうすると、加盟店数は約7万8254店舗と楽天市場の約4万店舗を大きく上回ることになります。

オンラインショッピングモールのポイントとしては最強だった楽天スーパーポイントが、使える場所でTポイントに後塵を拝する事になったのです。当然、楽天もこれに対抗するために、2013年3月に2014年秋頃から「Rポイントカード」を発行し、共通ポイントサービスに参入すると発表しました。

Tポイント vs 楽天スーパーポイントとライバル関係が変わってきたのです。

ポイント三国時代の始まり

この争いに参加できてないポイントがあります。Pontaポイントです。Pontaポイントが取るべき行動はオンラインショッピングモールのポイントを取り込むことです。この時点で、オンラインショッピングモールでポイントを付与しているのはAmazon.co.jpかリクルートのポンパレモールの2択になります。

Amazon.co.jpが提供しているAmazonポイントは、正直ポイントとして貯めている人は少ないでしょう。取材時に「Amazonポイントってどうやったら貯まるんですか?」と聞かれることがあります。ほとんどの商品でAmazonポイントは貯まりませんし、そもそもAmazon.co.jpにポイントがあることすら知らない人も多いでしょう。

そうなると、Pontaポイントが提携するのはポンパレモールで貯まるリクルートポイントしか選択肢は無くなります。ポンパレモールと言うと「クーポンのあれね?」と言う答えが帰ってくることが多いのですが、ポンパレモールは2013年3月に開始した楽天市場やYahoo!ショッピングのようなオンラインショッピングモールで、商品の3%分のリクルートポイントが貯まります。しかし、開始から1年経っても加盟店数は約1000店舗。Yahoo!ショッピング、楽天市場に大きく水を開けられている状態です。

Pontaポイントとリクルートポイントが提携するのは当然の流れでしょう。2014年夏頃にリクルートポイントとPontaポイントの相互交換が開始し、2015年春頃からリクルートポイントを廃止Pontaポイントに切り替わることになります。

こうして、2015年春頃からTポイント vs 楽天スーパーポイント vs Pontaポイントポイント三国時代が始まることになるのです。

最強の共通ポイントは?

最後に、それぞれのポイント規模、加盟店等を表にまとめました。加盟店数で比較するとTポイントが大きくリードしています。楽天スーパーポイントの約2.7倍、Pontaポイントの6.2倍程度です。

2位につけているのは楽天スーパーポイント。楽天は楽天カードや楽天Edy等で、元々加盟店開拓力があります。今後も更に加盟店が増えると期待できます。

3位のPontaポイントは、2社よりもポイント還元率が高いリクルートカードプラス(リクルートカード)とポンパレモールを全面に押し出してくるでしょう。他社よりも3%もポイントが多く貯まり、Pontaポイントとして使えるのは魅力的です。

現時点ではTポイントが一番使いやすいポイントと言えますが、No.1ポイントを決めるのは非常に難しいです。しかし、貯める共通ポイントは1つに絞る必要はありません。全てのポイントカードを保有すれば良いのです。単純に3つのポイントカードを保有していれば、約22万6716店舗で利用できるわけです。

消費者にとってはどんどんポイントが使える店舗が増えていきますので、このポイント三国時代は好ましい状況といえるでしょう。
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