日本は低価格で高品質のものを作り出すのが得意であると思う。文具、とりわけ筆記具の世界では顕著だ。このほど発売されたゼブラの「スラリ300」もそうした中の一本であると思う。

滑らかボールペンの中でも、新たなジャンルを切り開いた「エマルジョンインク」のスラリ。本来、混じり合わない油と水を「油注水滴型」という技術で混合させている。油性ならではの感触と、水性らしい滑らかさを兼ね備え、この上なく滑らかな書き味でファンも多い。

このスラリ、これまでどちらかというと、100円+Taxというリーズナブルプライスを打ち出してきたように思う。ボディもプラスチックで気兼ねなく普段使いできる滑らかボールペンというポジションを築きつつある。

今回の「スラリ300」は、一転してメタルボディを採用している。滑らかボールペンのメタルボディというだけなら、私もわざわざここでご紹介することもなかった。驚いたのは、その価格。なんと300円+Taxという低価格になっているのだ。
ゼブラundefinedスラリ300

ゼブラ 「スラリ300」。 0.5mmと0.7mmの2タイプ。
カラーバリエーションは、それぞれ4色。各300円+Tax。

この「スラリ300」をポンと渡されて「これいくら?のペンだと思う?」と聞かれたら、きっと多くの人が安くても500円くらいと思ってしまうのではないだろうか。

細かな作り込みもキッチリしている

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手にして使ってみるとわかる細かなこだわり

メインボディはアルミ製。マットな質感で、手にした時のフィット感も上々。グリップはパッと見ではラバーのようだが、実は樹脂製。手にしてみると、表面はちょっとラバーのようなマットな質感がある。それでいて、ベタベタとしたところがなく、サラサラとしている。しっかりと握れ、グリップポジションも変えやすい。
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落ちついた質感のアルミボディ

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サラッとしながらもほどよいグリップが得られる

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このように分解してみるとプラスチック製グリップであることがわかる

作り込みがいいなと思ったのは、アルミボディとグリップのつなぎ目部分。完全にフラットとまではいかないが、段差が限りなく少なく精度の良さを感じさせる。
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アルミボディとグリップのつなぎ目のフラット加減がよくできている

また、300円らしからぬといえば、ノックボタンもそうだ。程よく軽い押し心地でノックした時に小気味よくカチッといい音がする。ノックボタンには、なぜか丸い穴が空いていて、ここを親指でふさぐようにしてノックすると、カチッとという音が少しくぐもったような感じになって、それもまたいい。うまく言葉で説明できないが、300円ペンの押し心地・ノック音とは思えない精巧さがある。
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カチッといい音、そして感触もいいノック

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ノックボタンの先端に穴が開いている

唯一もう少し頑張ってほしいと思ったのは、クリップ。スラッとしたボディの中で、少々大げさなように感じられた。個人的には、ここもシンプルであった方がよかったのではと思う。
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エマルジョンインクをイメージしたというが、個人的にはシンプルデザインの方がよかったと思う

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リフィルはジャンボリフィルではなく、あくまでも通常タイプ。
こうしたところは潔くていい思う。

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メタルボディでありながら、軽やかに書いていける

インクとしては、同じエマルジョンインクを使っているのだが、今回の「スラリ300」は書き味のタッチが微妙に違う印象があった。たとえば従来のラバーグリップでは、どちらかというとしっかりと握って書くという感じであったが、今回のサラサラとしたグリップでは、軽快に書いていける印象があった。またメタルボディということで、16.6gとほんのわずかだが重くなったことにより、安定感のある書き味という点も加味されていた。

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ゼブラ スラリ300

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