鉄道/鉄道博物館

リニア見学センターで時速500kmの世界を体感しよう

2027年に東京(品川)~名古屋間の開業を目指しているリニア中央新幹線。その路線の一部となる山梨県のリニア実験線は区間が42.8kmに延び、車両もL0(エルゼロ)系の長い編成となり、試運転も本格的となってきた。2014年4月24日には実験線の軌道脇にあった見学センターをリニューアルし、新館がオープンした。リニアの仕組みや開発の歴史を学べるだけでなく、試験走行のある日には間近で時速500kmの世界を体感できる施設だ。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

山梨県立リニア見学センター、リニューアルオープン

リニア車両

見学センター前を駆け抜けるリニア車両

新館は「どきどきリニア館」という名称で3階建て。以下、各階の見どころを紹介しよう。

1階 「学ぶ」
試験車両

試験車両MLX01-2

まず目に入るのが本物の超電導リニア車両だ。これは、試験車両MLX01-2といって、1995年に試験走行のために誕生、2003年に鉄道の世界最高速度である時速581kmを記録した後、2011年まで活躍した。ほかには、50年にわたるリニア開発の歴史がパネルで展示されるとともに、歴代のリニア試験車両の模型も並んでいる。

2階 「体験する」
実験

超電導リニアのしくみを実験で説明

基本である「超電導リニア」のしくみについての説明と実際に実験と装置で体験するコーナーがある。係員が目の前で実験しながら、超電導について分かりやすく解説してくれるので、リニアについて身近に感じることであろう。磁気浮上走行を体感できる2人乗りのミニリニアもあって、ごく短い距離ながら楽しめる。

屋外見学テラスはガラス張りではないので、リニアが走行実験をするときには、風圧を体感できる。安全対策上、見晴らしはよくないので、写真を撮るにはあまり適していない。
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