FX・外国為替証拠金取引/凄腕FXトレーダーをガイド内田まさみが直撃インタビュー

カリスマディーラー&FX美女が語るプロFXの心得

為替業界の重鎮、若林栄四さんと川合美智子さんへのインタビューを前編・後編でお送りしています。厳しいプロの世界で活躍されたおふたりの相場観と実践的なトレード手法は、一見の価値ありです。前編では、おふたりそれぞれのトレードスタイルなどを伺いました。続く後編では、個人投資家が苦手とする、レンジ相場の攻め方やメンタル部分についてお話を伺いました。皆さんのトレードに、ぜひお役立てくださいね。

内田 まさみ

執筆者:内田 まさみ

FXガイド

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多くのトレーダーが苦手と言う「レンジ相場」の考え方

今回はFX美女川合さんと伝説のディーラー若林さんが登場!

今回はFX美女川合さんと伝説のディーラー若林さんが登場!

為替業界の重鎮、若林栄四さんと川合美智子さんへのインタビューを2回に分けてご紹介します。(前半はコチラ!)厳しいプロの世界で活躍されたおふたりの相場観と実践的なトレード手法は、一見の価値ありです。前編では、おふたりそれぞれのトレードスタイルなどを伺いました。続く後編では、個人投資家が苦手とする、レンジ相場の攻め方やメンタル部分についてお話を伺いました。

ガイド内田 トレンドが出ている時は積極的に攻めて、利益を伸ばす。これが相場の醍醐味なんですね。ただ、相場の7割から8割は、トレンドの出ていないレンジ相場だといわれています。

若林さん 僕は、レンジ相場は得意じゃない。だけど、トレードをやらないわけじゃない。エントリーしたくなったら、やっぱりエントリーしちゃう。やられちゃうけどね。

川合さん レンジ相場では、私もやられちゃうことがありますよ(笑)高値で買って、安値で手仕舞う。その後、その逆も…と、往復ビンタされちゃうことだって勿論あります。でも、その揉みあいを抜けると大きなトレンドが発生するわけだから、諦めずにチャレンジする。2回失敗したら、もしかしたら3回目には成功するかもしれないでしょう。その3回目のが揉み合いを抜けた分だけ、大きなトレンドに乗れるってことなんです。往復ビンタの痛手も消せますからね。

ガイド内田 レンジ相場の終わりを見極める方法はないですか?

川合さん 三角持ち合いのように動きが収縮してきたら、そのレンジ相場がそろそろ終わると考えますが、結構往復を繰り返すことがあるので、こういう時は上限や下限に近いところまで我慢して、エントリーをするようにしています。それでもヤラれることはあります。このタイミングを見るうえで、トレンドラインが参考になりますが、日足だけではなく、週足も見ながら、足元の値動きをしっかり確認することが、一段と重要になります。

淡々と利食い、損切りできるメンタルを鍛える

ガイド内田 よく「利食い」が一番難しいと聞きます。

若林さん 「相場」は欲望と恐怖の世界でゲームをしているようなもの。儲けたい欲望に、儲け損なう恐怖、利益を失いたくない恐怖、それから損する恐怖もあるよね。自分の心に従えば、失敗するようにできているの。だからこそ、自分の気持ちをコントロールするというプロセス、苦しみがあって、利益が生まれるんだよね。簡単にお金は稼げないでしょう。だから、自分で「ここまで利益が出たら、利確する」という金額も決めておくといいね。僕は、1万ドルの利益が出たらおしまい。一旦手仕舞い。

利益確定も損切りも淡々と行えるようにならなくちゃいけないのです

利益確定も損切りも淡々と行えるようにならなくちゃいけないのです

川合さん 利益確定も損切りも淡々と行えるようにならなくちゃいけないですね。なかなか平常心を保つのは難しいし、もちろん苦しい時もあるけど。方向が合っていてもエントリーしたタイミングが悪い時もあるでしょう?私は、3日たっても利益が出ないポジションは、いったん損切りするようにしています。チャンスはいくらでもあるから。逆に、思った通りに利益が出た時は、欲張ってみる。でも、「なんか変」と思った時は、損切りが付かなくてもすぐに逃げます。第六感が正しいこともよくあるから。

若林さん そういう感覚は大事だね。買えば上がる相場が続くのはおかしいことなのに、渦中にいる時はみんな「もっといく」と思う。でも本当は、「危ない」と思えなるようにならなくちゃいけないのにね。

FXにファンダメンタルズ分析は有効?

ガイド内田 FXは、テクニカル中心。ファンダメンタルズ分析はいらないという方もいますが。 

川合さん ファンダメンタルズは、後付けの理由。投資家の中には、経済指標を見てホジションとる人もいるけど、それじゃリーマンショックの時のような急な動きについていけないでしょう。何で動いているのだろう…なんて考えていて、ようやく反応できた時には、相場の戻りにやられちゃうの。短い周期だと2日くらいで元のトレンドに戻ってしまう時もある。チャートで判断すればある程度の変化にはすぐに対応できるでしょう。

若林さん 僕は、ファンダメンタルズは完全に無視。頭で考えているうちに、相場はどんどん動いちゃうでしょう。相場は生き物。人が食事をするのと同じように、動きたいからその方向に動く。ファンダメンタルズは、その値動きを説明しているだけ。もちろん長期に見れば、ファンダメンタルズに収束されることもあるけど、あくまでも長期的なものだから。

ガイド内田 でも、市場では経常収支や米国雇用統計などがもてはやされていますよ?

若林さん その時々のファッションのように、10年に一度のペースで、話題になる材料が変わるんだよね。お祭りのようなもので、流行が終われば、また次の話題を見つけてくる。

ガイド内田 強いてあげるとしたら、これからどんなテーマが注目されるのでしょうか。

川合さん 米国のテーパリングに対して市場関係者は比較的楽観視していますが、株式相場に本当に影響はないのか?今後は実体経済への影響にも注目が集まるでしょう。「米景気の足取り」をみて行く必要があるでしょう。景気の回復力を計るには、これまでの様に雇用や住宅市場だけに頼らず、内需の動き、小売売上高や消費者物価指数の推移も参考にしてみてくださいね。

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【インタビューを終えて】
「相場は生き物」とういう言葉を聞いて、これまでのトレードがすべて説明されたような気がしたのは、私だけでしょうか。相場は、自分の思う通りには動いてくれません。むしろ逆に行くことが多く、弄ばれているような気がすることさえあります。そんなわがままな?相場と向き合い続け、呼吸を感じてきた若林さん、川合さん。

一回一回のトレード結果に一喜一憂することなく、大きな流れの中で、いったい自分がどこにいるのか確認し、どのように動くのかをしっかり描いたうえで、トレードすることの大切さを教えてくださいました。楽しい時間をありがとうございました。

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