カリーヌ・スタイル「シャツ」
シャツの着こなしにはお手本がいっぱいです。フレンチシックがお得意なカリーヌ流シャツルックの見どころは、シャツのボタンの開け方や、ネックレスとのバランスです。ボタンを開けて胸元を露出し、気張りすぎないリラクシングを演出。広めのVゾーンには細いチェーンのゴールドのネックレスを2本重ねづけして、胸元に滑り込ませています。ジャケットを羽織っても、きっちり整えすぎないさじ加減に大人の余裕が感じられます。シャツやジャケットといった、シャープなイメージのアイテムをまといつつ、ヌケ感を添えることによって、かえっておしゃれ度が増すというところは参考になります。注目のデニムonデニムも、カリーヌは難なく着こなしてみせます。ジーンズは濃い色を選んで、デニムシャツはもっと薄い色にすれば、腰から下のレッグラインが引き締まってみえます。デニムシャツの襟を立てたり、袖をひじ上までまくり上げたりといった小技も見逃せません。
仕事には決して妥協を許さないプロフェッショナルですが、1人の男性を30年間愛し続け、2人の子どもを育て上げたカリーヌ。映画の中では、初めての孫の誕生も微笑ましく記録されています。「家族とプライベートが何より大切」と断言する彼女の人生哲学は、おしゃれと自然体で向き合う着こなしにも表れています。仕事とプライベートのバランスを保ちつつ、世界的なファッションアイコンであるカリーヌ流のおしゃれは、肩の力が抜けたスタイルに人気が集まる今のモードを先取りしていたと言えそうです。
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