「使い切る」~消費税増税前にまとめ買いしたあなたへ
4月1日から消費税が8%となりました。3月31日の夜8時頃、ちょっとスーパーに寄ってみた所、商品がガランとなくなっていてびっくりしました。お店の方に話を聞くと、お正月前より売り上げが多かったとか。また、まとめ買いをするお客が多いというよりは、来店した客数がとても多かったと聞きました。前回の消費税増税は17年前で、当時を知る店員も少なく、商品の売れ行きも想定以上だったとのことでした。ガソリンスタンドは増税直前は長蛇の列でしたが、4月の一週目はどこもガランとしてました。しかし、4月中旬になれば、スーパーもガソリンスタンドも客足が戻ってきたようです。
主婦の方と話していると、つい買ってしまったとか、買い過ぎて置き場所に困ってるという事を耳にします。まとめ買いをした事はもう仕方ありませんから、「在庫管理をしっかりして最後まで使い切ること」を徹底しましょう。そうすれば、3%分のお得をしっかり受取ることができて損はなかったと言えます。
お金を使うルールを決めて、安定と余裕を手に入れよう
今回の消費税増税は日々の支出が目に見えて増えるので、より不安になってしまったがゆえの行動だったと思います。しかし、消費税増税だけでなく、インフレやデフレ、収入の増減といった、自分一人だけでは解決できない事柄というのはこれからもずっと起こり得ることです。その度に不安をつのらせて外部の情報に翻弄されていては心の平安ある生活を送る事は困難です。改めて、自分はどのように生きたいのかしっかり考え、その為にはどのように家計やお金を扱っていけばよいのか、一定のルールや基準を設けることも必要です。
家計を管理したり予算を立てることは窮屈感があるかもしれませんが、しっかりお金を管理するからこそ、安定と余裕を手に入れることができるのです。
たとえば、以下のようにルールを決めておくのです。
◆日用品・食品の買い物のルール
・食費や日用品にかける予算を決める
・食材は使い切る分だけを買う
・日用品等のストックは1~2個まで
・自宅在庫は必ずチェックして二重買いを防ぐ
・〇〇の素といった合わせ調味料など「あれば便利」なものは買わない
・PB(プライベートブランド)商品は積極的に使ってみる
・一週間分のメニューを決めて買い物リストを作る
・会計前に本当に必要か?家にある物で代用できないかもう一度考える
・旬の野菜を使いこなす
・外食は月に〇回までと決める
・できるだけ昼食はお弁当を作る、マイボトルを持参する
◆水道光熱費のルール
・水道光熱費にかける予算を季節ごとにを決める
・トイレの蓋をする、省エネモードを利用する
・ご飯は冷凍保存を活用し、保温をやめる
・洗面所では洗面器やコップを活用し水の出しっぱなしはしない
・洗濯はお風呂の残り湯を利用する
・季節に応じてエアコンのコンセントは抜く
・季節に応じて冷蔵庫の温度設定も変える
・家電製品を買う時は省エネ性の高いモノを買う
◆高額品・ぜいたく品の買い物のルール
・予算を決める
・比較検討を怠らない
・心からワクワクするモノだけを買う
・気に入った物が見付からなかった場合は買わない
・クレジットカードを利用する場合は翌月一括払いのみでローンは組まない
・長期に渡り使えるものを買う
・暇つぶしにショッピングセンターに行かない
定番と流行モノをバランスよく使い分ける
◆生活必需品は「これで十分」という商品をきちんと見つけることが出来れば、コストは下がり、自分なりの定番品があれば特売やセール品などに翻弄されずに上手に買い物ができるようになります。◆流行モノやぜいたく品、高級品については、「心からワクワクするモノを家計とバランスのとれる範囲で」買います。ワクワク感や直観を大切にしながらも、家計に負担がかかりすぎないモノを現金で買えるようにしたいですね。
それぞれが、ここのお店や商品なら自分の感性や財布と合っていて失敗ないモノがあるでしょう。
・行きつけの美容室
・行きつけのお寿司屋
こういった間違いない鉄板モノを持つのも大切ですよね。好きな事や興味のある事で精力的に冒険することは素晴らしいですが、日々の家計に冒険を多く取り入れると生活が不安定になりますので、バランスを取ることが大切です。