今回は“モールドウレタン成形”という耳慣れない内部構造をもった、大人気のロングセラー商品を2アイテムご紹介します。
モールドウレタン成形で作られたソファーの特徴
ウレタンは簡単に言うと2種類あります。1.スラブウレタン
- スポンジのように表面に気泡があり、柔らかいものから硬いものまで様々な種類がある。
- ソファーに座り沈み込む前に感じる、第一印象を決める。
- 様々な固さのスラブウレタンを組み合わせることで、異なる座り心地をつくる。
- 経年劣化でウレタンが痩せた際、カバー交換時にウレタンの取り替えが必要な場合がある。
- 密度、比重の種類が豊富で加工の自由度も高い。
2.モールドウレタン
- しっとりと吸い付く低反発枕のような触り心地。
- スラブウレタンに比べ、密度が高く耐久性に優れている。
- 耐久性の高さから、ソファの構造体として使われる場合がある。
- 経年劣化しにくく、非常に丈夫。
モールドとは“型”のことです。モールドウレタンとは、作りたい形の型をつくり、その型の中に、“2種類の液体を混ぜると膨らむ性質を持つウレタン原液”を流しこみ、型から外して成形する作り方をします。空洞の容積に対するウレタンの量や、液の配合率、様々な要素で固さを調節する事が出来ます。モールドウレタンの耐久性は、密度の高さと外側の表面にできる硬い表皮膜で実現しています。
ひとつひとつ手間とコストをかけて作られた、モールドウレタン成形のソファーには下記のような特徴があります。
・直線も自由曲線も、デザインに忠実な形で再現可能
・荷重が均一に分散されるので、底付き感がなく座り心地の印象がソフト
・きちんと作られたモールドウレタン成形のものは耐久性に優れている
次ページからは、人気家具メーカーのアルフレックス・ジャパンとイデーのモールドウレタン構造の特徴を生かした、アイコン的なアイテムをご紹介致します。