鉱物、と聞くと一見マニアックかな?と思われるかもしれませんが、そんなイメージを可憐で乙女心をくすぐる魅力的なものへと変えてしまった、「鉱物アソビ」の著者、フジイキョウコさん。鉱物を愛でながらお酒を飲んだり、鉱物を花やお菓子に見立てたり、と「鉱物」をテーマにした様々な展示を各地のギャラリーで行っており、彼女が表現する世界観を毎回楽しみにしている方も多いと思います。

そして、涙ガラス制作所の松本裕子さんはガラス作家と一言には括れない、独特の作品を作り出すアーティスト。展示ではいつもハッとするような幻想的な空間が生まれ、繊細で儚い夢のような雰囲気をまとったガラスのアクセサリーには、何か不思議な魔法が込められているとすら感じさせます。

今回の展示は、参加アーティストたちの不思議な出会いによって導かれた企画展。2012年の夏に行われた、麻布のギャラリー・Gallery SU での展示「涙ガラス制作所×鉱物アソビ展 ―結晶―」に画家・前田昌良さんが訪れたことがきっかけとなりました。前田さんを通して、涙ガラス制作所の“たんぽぽの綿毛ネックレス”が小説家の小川洋子さんの手に渡ることに。小川さんは、それを大切に身につけておられたそうです。そして3人とも、小川さんの小説の愛読者でした。そんな小さな奇跡の巡り合わせが、この展示の実現へとつながっていったそうです。小川さんの小説世界を思い描きながら、前田昌良さんと涙ガラス制作所の松本さんは作品を制作し、鉱物アソビのフジイさんは標本をコーディネイトする、という豪華な企画。「それぞれの奏でる旋律が“輪唱”のように少しつずつ重なっていったとき、どんな音色を響かせることでしょう」とGallery SUのオーナー、山内彩子さんは言葉を添えています。小川さんも「ギャラリーでの企画、光栄なことです。私の小説が何かしらお役に立てれば、これほどの喜びはありません。今から胸がときめいております」と大変喜んでおられたそうです。

小川洋子さんの小説を源に、どのような作品が紡ぎ出され、どのような空間が生み出されるのか?美しい輪唱の音色を心に響かせながら、ぜひご覧下さい。

前田昌良×涙ガラス制作所×鉱物アソビ
「輪唱 ―小川洋子へのオマージュ―」

作品イメージ

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<東京展>
会期:2014年4月4日(金)-12日(土) 12:00-19:00 月曜休
作家在廊日:初日は全員在廊
会場:Gallery SU
東京都港区麻布台3‐3‐23 和朗フラット4号館6号室
tel.03‐6277‐6714
http://gallery‐su.jp

<京都展>
会期:2014年4月15日(火)-21日(月) 
10:00(初日12:00)-22:00(最終日18:00)  会期中無休
作家在廊日:初日は涙ガラス制作所と鉱物アソビが在廊
会場:恵文社一乗寺店・ギャラリーアンフェール
京都府京都市左京区一乗寺払殿町10
tel.075‐711‐5919
http://www.keibunsha‐books.com


作品イメージ

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【作家略歴】
◆前田昌良(まえだ まさよし)
画家。1956年大阪市生まれ。1983年東京藝術大学大学院修了。2002年~07年、雑誌「別冊 文藝春秋」表紙絵を担当。『猫を抱いて象と泳ぐ』(小川洋子・著、文藝春秋)その他多くの書籍 カバーを担当。2011年、作品集『星を運ぶ舟』(前田昌良・著、小川洋子・寄稿、求龍堂)を刊行。

◆涙ガラス制作所・松本裕子(まつもと ゆうこ)
ガラス作家。日本大学芸術学部卒。時計メーカーで時計のデザイン・企画に携わる。退職後に 吹きガラスを始める。主に理化学実験ガラス器具の製作に用いられる酸素バーナー・硼珪酸ガラ ス(耐熱ガラス)を使い、吹きガラスの技法も合わせガラスの品々を制作。
http://namida-glass.petit.cc/

◆鉱物アソビ・フジイキョウコ
旅と暮らしをテーマに編集&執筆活動を行う、エディター&ライター。暮らしのなかで“愛でる” 鉱物世界を提案するラボラトリオ「鉱物アソビ」として活動。著書に『鉱物アソビ』『鉱物見タテ 図鑑』(スペースシャワーネットワーク)がある。
https://twitter.com/KoubutuAsobi



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