世界選手権のリンクの風景

世界選手権の演技直前の6分間練習。満員の会場は、熱気であふれている。

ソチ五輪や世界選手権で、フィギュアスケートに親しんだ人も多かったのではないでしょうか。そこで今回は、「もう一歩踏み込んだ見方をしてみたいなあ」と思っている方に、フィギュアスケートを「通」っぽく見るポイントをお伝えします。


1.選手の年齢に注目する

フィギュアスケート選手たちの身体的ピークは、意外と早く訪れます。選手によって異なりますが、男子シングル選手は21~25歳くらい、女子シングル選手は18~22歳くらい。ペアやアイスダンスの選手たちは20代半ば~後半くらいです。

それに対して、表現力は少し遅れて上達していきます。男女とも、様々な人間関係や恋愛経験、芸術とのふれあいなどを経た20歳過ぎころから、年々深みを増してきます。

たとえば女子シングル選手で23歳くらいだったら、身体的にはきつくなってきているけれど内面を十分に見せる可能性がある、と想像できますね。
演技前、テレビ画面の下の方に、名前とともに表示される「年齢」に、注目してみましょう。


2.使用曲には、「ストーリー」系と「音楽表現」系がある

フィギュアスケートで使う曲は、選手や振付師、コーチたちが自由に決めることができます(2014年4月現在、アイスダンス以外では、ボーカル入りの曲は推奨されていない)が、選手たちの使う音楽の種類は、大きく2つに分けられます。

1つめは、浅田真央選手が以前使った「白鳥の湖」や羽生結弦選手の「ロミオとジュリエット」などのように、もともとバレエやミュージカルなどで使われていた曲。音楽と物語がリンクしていることも多いため、選手たちもストーリーになぞらえたプログラムを滑ったり、主人公になり切ったりすることが多いです。

もう1つは、浅田真央選手も使った「ピアノ協奏曲第2番」(ラフマニノフ)や、高橋大輔選手の「ビートルズメドレー」など、すぐにはストーリーが浮かび上がってこない音楽です。ストーリーに乗じて表現するのではなく、選手本人の音楽の理解、感性などをより際立たせたプログラムになります。

演技前に表示される曲名を見て、「(「白鳥の湖」なら)どんな白鳥を見せてくれるのかな?」と想像しながら演技を見ると、「こういう表現をするのか!」と自分だけの発見に出合えます。