ペレットストーブのメンテナンスは?
ペレットストーブ設置例*
竹田氏: ペレットストーブのお手入れは毎日必要です。毎日「燃焼ポット」(ペレットが燃える場所)の灰を掃除します。当社でペレットストーブを購入された方には自分でできるよう説明しています。
ここに灰がたまると不完全燃焼を起こしてススが出ます。ススが大量に出ると故障や煙道火災の原因になります。年に一度、シーズンオフには排気筒の中のススを掃除する必要があります。
メンテナンスにかかる費用は”最初の計画しだい”
こちらがお手入れがしやすい排気筒の設置例*
竹田氏: 排気筒の掃除は基本的に自分でできます。手の届く範囲に排気筒を設置すれば、自分で排気筒の支持金物を外して排気筒を取り外し、分解して掃除ができます。右の写真がお手入れしやすい排気筒の設置例です。
―― 反対に高額なメンテナンス費用がかかる取り付け例を教えてください。
竹田氏: 例えば「吹き抜け部」に設けた排気筒。メンテナンスに高所作業が発生するため、毎年5~6万円程度のメンテナンス費用がかかるかもしれません。また、排気筒の横引きの部分が長い取り付けをしたケースなどでは、自分でメンテナンスすることは難しく、業者に頼むしかないかもしれません。
―― 排気筒の取り付け方によっては毎年のメンテナンスを自分でできるケースと、業者に頼んで何万円とかかるケースがあるのですね。最初の計画が大事だということですね。
ペレットストーブの寿命はどのくらい?
―― ところで、ペレットストーブの寿命はどのくらいなのでしょうか。竹田氏: ペレットストーブは基本的には壊れないものです。どのくらいもつかというのは、お手入れ次第だと思います。故障があるとしたら電気的なトラブルです。着火ヒーターは消耗品なので数年に一度部品交換が必要になると思います。
―― 部品交換のサイクルとだいたいの費用の目安を教えてください。
オーバーホールとは、本体を分解して内部の点検と清掃を行うこと*
―― 今までのお話をまとめると、ペレットストーブを購入後のメンテナンスとは
(1)毎日の灰掃除
(2)年に一度のシーズンオフ時に排気筒のスス掃除
(3)3年程度に一度のオーバーホールと消耗部品の交換
以上の3つが必要で、(1)と(2)は基本的に自分でできるので費用は掛からず、ただし(2)に関しては排気筒の取り付け方によっては費用が発生することもある。(3)に関しては業者さんにお願いするので費用が発生するということですね。このように購入後にかかる費用の目安がハッキリすると購入しやすくなると思います。
次のページでペレットストーブの故障頻度を左右するペレットの品質についてお聞きしました。