Ruby/Rubyの基礎知識

Ruby on Railsの紹介 -- RailsのインストールとHello World(3ページ目)

Ruby人気上昇のきっかけのひとつであり、他言語にも影響を及ぼしたウェブアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」を紹介します。まず初Rails記事の今回は、Railsをインストールして、最初の画面を起動するところまで扱います。

橋本 拓也

執筆者:橋本 拓也

Rubyガイド

Railsプロジェクトの作成

それではいよいよ、最初のRailsアプリケーションを作ってみましょう。手元で試してみる場合はあらかじめテストアプリケーションを作成するディレクトリを決めておき、自分の好きな場所にrails new <application-path>してください。

rails newの途中、run bundle installの行で依存するgemを自動的にインストールするため出力が止まるように見えます。焦らずしばらく待ちましょう。

hello-railsというディレクトリの下に大量のディレクトリとファイルが生成されました。最初からすべての意味を知ろうとすると挫折してしまうので、重要と思われるものだけを抜き出したのが以下の図です。

Gemfile

GemfileGemfile.lockはBundlerがRubyGemsを管理する時に使われるファイルです(何のことかわからない人は、過去の記事 Bundlerの使い方・Gemfileの書き方 [Ruby] All About を参考にして下さい)。Gemfileの中を覗くと次のようなgemが使われているのがわかります(コメント行は無視しています)。rails本体のほか、軽量データベースのsqlite3CoffeeScriptをRailsで使うためのcoffee-railsなどが、Railsアプリケーションを作成するとデフォルトで使用されます。

このように「Webアプリケーションを作るならこのあたりが必要になるだろう」あるいは「Railsが推奨する技術はコレだよ」というgemたちがあらかじめパッケージに含められているのもRailsの特徴です。

appディレクトリとMVC

appディレクトリ以下はRailsアプリケーションの本体コードが入ります。開発作業をするなかで一番いじることが多いディレクトリです。 また、appの下にcontrollersmodelsviewsというディレクトリが作成され、それぞれの下にはMVCモデルに対応するコードが格納されることになります。

configディレクトリ

config以下は文字通り設定ファイルなどを格納します。application.rbにはRailsアプリケーション自体の設定値が入り、environmentsディレクトリ以下のdevelopment.rbproduction.rbなどはそれぞれ開発環境、本番環境で値を切り替える設定を書きます。

dbディレクトリ

dbディレクトリ以下には現在のデータベーススキーマや、スキーマの変更履歴が「migration」ファイルとして蓄積されていきます。

testディレクトリ

testディレクトリ以下には、Railsアプリケーションのテストコードが入ります。Railsはテストを書くことが強く推奨されているため、今後の連載で扱う機会もあるかもしれません。

最後に次のページでは、このアプリケーションを起動させて、Railsの導入を締めくくりましょう。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます