鉄道/新幹線

北陸新幹線用新型車両E7系に乗る(2ページ目)

2015年春に予定されている北陸新幹線金沢開業に向けてJR東日本とJR西日本が共同開発した新型車両E7系(JR西日本が準備する車両はW7系となる)。金沢開業を待たず、ひと足先に2014年3月ダイヤ改正から東京~長野の「あさま」の一部列車に使用される。そのお披露目として、このほど試乗会が行われ、乗車する機会があったので、車内の様子を中心にご紹介したい。

野田 隆

野田 隆

鉄道 ガイド

名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、「ヨーロッパ鉄道と音楽の旅」を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。

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最上級の「グランクラス」とグレードアップしたグリーン車

グランクラスの一人掛け座席

グランクラスの一人掛け座席


グランクラスのデッキ部分

グランクラスのデッキ部分

12号車は、最上級車両「グランクラス」。斬新なデザインの本革シート、電動リクライニングと、「はやぶさ」などに使用されるE5系同様ステイタス・シンボルとなる。車体の揺れを感知して振動を低減する「フルアクティブサスペンション」システムを搭載しているので、乗り心地は極めてよい。E5系と異なるのは車両の入口付近のデッキだ。布地の質感をイメージさせるパネルを配置し、日本の四季をモチーフとしたデザインで「おもてなし」の心を表現している。乗り込んだときに早くも気分が高揚する心憎い演出だと感じた。

コントロールパネル

座席にあるコントロールパネル。アテンダントの呼び出しは金沢開業からのようだ

「はやぶさ」などで見られる専任アテンダントによる軽食、ドリンクなどの車内サービスは当分行われない。東京~長野の所要時間が最短で1時間20分、最長でも1時間40分ほどだからやむを得ないことだろう。車内サービスは金沢までの運転となったときのお楽しみだ。

 
グリーン車

「様式美の和」がテーマのグリーン車

通路の床

格子状のデザインとなったグリーン車通路の床

11号車はグリーン車。「様式美の和」をテーマに、伝統的な意匠とモダンな感覚を組み合わせてカラーイメージを構成した。青系統をメインにしたカラーリング、通路の床の格子状のデザインも洒落ている。背もたれと座面の連動し、ゆりかごのような心地よさは他のグリーン車と比べても一段と快適で、充分満足できる。

次は普通車の車内をご案内しよう。
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