「和の未来」がコンセプト、E7系
E7系は12両編成。日本的な気品や落ち着きを表現したアイボリーホワイトの車体に前面の中心部と屋根は空色に塗られ、銅色と青色のストライプがアクセントとなっている。空色は北陸新幹線沿線に広がる空の青さを、銅色は、日本の伝統工芸である銅器や象嵌(ぞうがん)の銅色を表現、トータルなデザインコンセプトは「和の未来」とアナウンスされている。フェラーリ、秋田新幹線E6系「スーパーこまち」、レストラン列車「TOHOKU EMOTION」、「SL銀河」などをデザインした奥山清行氏監修のもとで車両メーカーが製作した。
技術面での最大の特色は、電源周波数が50Hzと60Hzの地域を何度もまたいで走行するという複雑な路線であるので、その両方に対応した機器を備えていることだろう。また、高速でトンネルに突入した際に出口で発生する音(トンネル微気圧波)を抑える「ワンモーションライン」と呼ばれる先頭部の形状や騒音を減らすパンタグラフ、車内照明は、すべてLED化され省電力効果を発揮する。
列車は、長野・金沢方面から12号車、11号車の順となり、東京寄りが1号車である。
では、次のページでは、グランクラスとグリーン車の車内をご案内しよう。