2014年の庶民の生活は、インフレで苦しくなる
お金に困らない体質になるために考えるべき最初のこととは?
日銀が目標とする2%のインフレが達成されるかどうかはわかりませんが、1%前後のインフレは続きそうですから生活費への負担はかなり増えそうです。そして、4月には8%への消費税増税が待ち受けていますし、来年には消費税がさらに10%まで上がる見込みです。
もちろんインフレになった分だけ、賃金が上昇すれば良いのですが、なかなか思ったほどには賃金は上昇しないのではないかと思います。労働人口が減少し、移民受け入れにも根強い反対がある日本では内需の縮小が続いてるわけですから、企業はおいそれと賃金のベースアップを受け入れるわけにはいかないと思うからです。また、円安により日本企業の競争力が大きく回復し、給料アップにつながれば良いのですが、円安により原材料費が高くなる一面もあるし、円安になったからといってiPhoneのような革命的な製品が日本から急に出てくるわけではありませんので、急激に企業業績が改善して、大きく給料がアップするというシナリオも考えにくいでしょう。
したがって今後、日本での日常生活はこれまでよりも厳しいものになっていくでしょう。
ポイントは、投資で金融リテラシーを身につけること
では、それに対応するにはどうすればいいかと言えば、やはり現在行われている国の政策によって利益を享受できる立場に自らを置くことが大事だと思います。現在の日本の政策の根本部分にあるのは、ずばり異次元の金融緩和だと思います。ここまでの流れを見ていると、金融緩和によって、我々庶民が恩恵を受けるのはまだまだ先になりそうです。反対にそれまで(給料が上がるまで)、物価上昇によって生活は苦しくなりそうです。
ここで発想を変えて、金融緩和によって恩恵を受けられる立場に自らをもっていくことが出来るかが、非常に重要だと思います。政府の政策や社会の流れがどの方向を向いているのかを考え、どうすれば自分がその恩恵を受ける立場になれるか考えること、これが資産運用を行う最初に考えるべき第一歩です。
現在の例で言えば具体的には、円安やインフレによって利益を得られる状況にしておくことです。1つには株式投資があります。円安になると日本の大企業は利益を得やすくなるため、株価が騰がりやすくなるからです。ちょうどNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)が1月から始まりました。個別銘柄がわからないという場合にはETFやファンドを相場が暴落したときに少しずつ買っていくという方法も良いと思います。もちろん、株式投資だけはなく、FXや外国の高利回り債券などへの投資も良いと思います。
そして、より重要なことは、この投資をおこなった経験が血となり肉となっていくことです。たとえば、少しでも自らのお金を投資すれば経済のことを勉強しようという姿勢が出てきますし、仮にその投資が失敗しても、次はどうすればよいのかという指針の1つにもなるでしょう。また、自分の頭で考えて投資を行っていれば、変な投資詐欺などには引っかかりにくくなると思います。(甘い話は物理的にあり得ないと感覚的に分かるようになるのです)
このように投資を行うことによって自らの資質を高めていけば、仮に政府の政策や社会情勢が変わっても、すぐに新しい体制に移行できると思います。金融リテラシーは現代の生活において必須の知識であり、身につけることによってどんな時代にも対応していけるようになると思います。
参考:日本株通信
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