給湯器・床暖房・空調/薪ストーブ・ペレットストーブ・暖炉の基礎知識・選び方

エネルギーの地産地消を実現~ペレットストーブ物語(2ページ目)

「エネルギーの地産地消」「地域の活性化」―― この二つを実現するため、ペレットストーブの普及に努め東北を駆け巡る「ペレットマン!」のヒューマンストーリー。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド


体験してから決めるのがお勧め

実演機の前で語る店主の高橋氏。

実演機の前で語る店主の高橋氏。

―― 今回はストーブが実際に稼働している様子を拝見し、ペレットストーブが十分暖かいことがわかりました。購入を検討するときは、このようにストーブの実演ができる店舗があるといいですね。

高橋氏:機種によって暖かさも異なりますし、薪ストーブとペレットストーブで迷う人もいるので、この店舗では両方置いて、実際に火をともして体感していただいています。パンフレットだけではわからないこともあるので、できたら体験してから決めたほうがいいと思います。

 

エネルギーの地産地消のために

―― 「ペレットマン!」は山形県小国町店、米沢店、川西店、鶴岡店があり、今後も酒田店、東松島店と店舗を増やす予定だとか。新店舗はいずれも寒い地域ですね。

高橋氏:私はペレットストーブ店を営む以前は、小国町のガソリンスタンドに勤めていました。暖房を石油ストーブに頼る家が多く、寒い冬の時期はものすごい勢いで灯油が売れていきました。しかし、売っても売ってもガソリンスタンドに入ってくる利益は微々たるものでした。

厳しい寒さが長く続く冬の暖房を石油ストーブに頼っている限り、輸入した燃料をただ垂れ流すだけ。このままでは地域にとって大きな損失だと思い、灯油に代わりこの辺に豊富にある木材の端材を燃料とするペレットストーブの販売を始めました。

高橋氏:ここ山形県小国町は、面積は広い(737.55平方キロメートル)のですが、森林が95%を占め、人が住んでいるのは5%にすぎません。ペレットマン!小国店の近所にも材木屋があり、端材がよく出ますが、それをわざわざ燃料を使ってボイラーで燃やしているんですよ。

もしそのような端材をペレットストーブの燃料である木質ペレットにして、今まで消費していた灯油などの化石燃料に代えて使ったら、エネルギーの地産地消となります。私は地域経済の活性化を進めたくてペレットストーブを扱っているのです。

ペレットストーブの売れ行きは?燃料のペレットの調達方法は?次のページでお聞きしました。

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