薪ストーブの薪を補充体験
ペレットストーブの着火を体験した後は、薪ストーブの体験です(【写真8】)。【写真8】株式会社モキ製作所の薪ストーブ「MD80」。
展示室で赤々と炎をくゆらせていたこちらの薪ストーブは、長野県千曲市に本社のある株式会社モキ製作所の薪ストーブ「MD80」です。すでに火がついていたため薪の補充を体験させていただきました。
こちらの機種の薪の補充は、まず炎の見える前面扉を開けて、そこから薪を補充します。初めはトングを使って投入を試みました(【写真9】)。
【写真9】前面のガラス扉を開けて薪を補充します。
しかし薪がけっこう重く、トングだとぐらぐらしたため、薪を手に持ち替えて投入して完了です。
ペレットストーブ VS 薪ストーブ
電化製品であるペレットストーブは自動で燃料のペレットが補充されますが、薪ストーブの場合は着火も補充も全て手動で行います。その代り、薪ストーブは災害時、電気が止まっても暖を取ることができます。この辺の違いも、ペレットストーブにするのか、薪ストーブにするのかを選ぶ時のポイントになりそうです。ちなみにもし暖かさで比較すると、一般的に薪ストーブのほうが、広い面積を暖める機種が多いとのことでした。鋼板(こうはん)製の薪ストーブのメリット
薪の補充体験をさせていただいた機種「MD80」は鋼板(こうはん/板状に成型された鋼)製です。薪ストーブは鋼板製、鋳物(いもの)製とあり、鋼板製のものは鋳物製のように凝った装飾はできませんが、シンプルで素朴な印象です。鋼板の部分から遠赤外線の輻射熱を放出し、周囲を温めます。天板は500℃まで耐え、煮炊き料理に向くそうです。お料理を楽しみたい場合は、こちらの機種のように鋼板でできている天板部分の面積が大きいタイプがお勧めとのことでした。
一方、外国製の薪ストーブに多い鋳物製の薪ストーブは、凝った装飾が可能で高級感、雰囲気があります。割れ防止のため天板の温度は300~350℃程度までと設定されているケースがあり、熱くなってきたら火を弱めるなど対応をする必要があるそうです。
次のページでペレットマン!に展示してあるペレットストーブと薪ストーブをご紹介します。