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省エネラベリング制度とは

省エネラベリング制度の概要を知ることで、省エネ機器を見極めるためにチェックすべきポイントが分かります。

執筆者:戸井田 園子

省エネラベリング制度とは

省エネ性マーク

製品の省エネ性がわかる省エネ性マーク。グリーンのマークは、国の目標値を達成している製品、オレンジのマークは、まだ目標値を達成していない製品であることを示します

「省エネラベリング制度」とは、製造事業者(メーカー)が省エネ性能を表示する制度。2000年8月にJIS規格(日本工業規格)として導入され、エネルギーを消費する機器の省エネ性能を、省エネ法に基づき、製品やカタログに表示しています。店頭で表示されている「統一省エネラベル」には、この内容が含まれています。

1998年に省エネ法が大幅に改正された際、エネルギーの増加を抑制するための対策として、エネルギーを多く消費する機器については省エネ性能の向上を促す「目標基準=トップランナー基準(※)」が設定されました。この目標達成率などはじめ、その機器の省エネ性能が判断できる情報が表示されています。

※トップランナー基準とは
基準設定時に商品化されている製品の中で、最も省エネ性能が優れている機器以上に、目標値を設定するという方法。機器により3~10年ごとに目標値が見直されます。このように目標値が上がり続けるため、メーカーは常に上を目指して頑張らなくてはなりません。


省エネラベリング制度の対象となっている家電機器

対象となっている機器には、家電以外に、ガス・石油機器など全16品目が指定されています。ここでは「家電」についてのみ、紹介しておきます。
  • 生活家電
    エアコン・冷蔵庫・冷凍庫・ジャー炊飯器・電子レンジ
  • デジタル家電
    テレビ・DVDレコーダー・パソコン
  • その他住宅機器
    蛍光灯器具・電気便座

省エネラベルに含まれている情報

省エネラベルには以下の情報が書かれています。
省エネラベルの表示例。省エネ性マーク、省エネ基準達成率、エネルギー消費効率、目標年度の4つの情報が表示されている

省エネラベルの表示例(経済産業省資源エネルギー省発行「省エネ性能カタログ2009年夏版」より)。省エネ性マーク、省エネ基準達成率、エネルギー消費効率、目標年度の4つの情報が表示されている。消費電力量の料金換算は1kWh22円ぐらいが目安


1. 省エネ性マーク
グリーンとオレンジのeマークがあります。「目標値を達成しているもの=100%以上の製品」にはグリーンのマーク、「達成していないもの=100%未満の製品」はオレンジのマークがついています。

2. 省エネ基準達成率
国が定めた目標値(トップランナー基準)に対して、どの程度達成しているかを%で表示します。この数値が大きいほど、省エネ性能が優れていると判断できますが、目標値は目標年度によって変わります。そのため、同じ冷蔵庫でも達成率が下がることがあるので、必ず目標年度と合わせて確認してください(パソコンについては、100%未満のものは%表示、100%以上のものは%によってA・AA・AAAの表示)。

3. エネルギー消費効率
その機器がエネルギーをどの程度効率よく使用しているのかを、数値で表しています。エアコンのように効率を表示する機器と、冷蔵庫テレビなど年間の消費電力量を表示す機器があるので、その数値の意味をしっかり確認してチェックして下さい。

4. 目標年度
省エネ基準達成の目標時期で、製品ごとに設定されています。目標年度及び目標値は基準改正ごとに見直しが行われているため、最新の目標年度の値を参考にする必要があります。


【参考サイト】
省エネ性能カタログ 2009年・夏版(PDF)

省エネ家電・エコ家電選びのポイント:3. 統一省エネラベルの見方>>
 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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