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国内最高峰ラグビーがここに。トップリーグ紹介(1)

日本ラグビーの最高峰のリーグ戦、それが「トップリーグ」です。企業を母体とした16チームによって争われ、8月末から2月上旬までの約半年に渡ってハイレベルな戦いが繰り広げられます。日本代表の海外遠征シーズンのため現在は一時休止されていますが、11月末からふたたびリーグ戦が再開されます。見どころ満載のトップリーグについて、まずはその歴史や概要、特長についてご紹介します。

中竹 竜二

執筆者:中竹 竜二

ラグビーガイド

国内最高峰の戦い。「ジャパンラグビー トップリーグ」とは

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2年連続でトップリーグMVPに選ばれたサントリーのジョージ・スミス。オーストラリア代表の世界的レジェンドでもある (c)JRFU, Photo by RJP H.Nagaoka

「トップリーグ」とは、プロ野球やサッカーのJリーグに相当するもので、日本ラグビーの最高峰のリーグ戦です。

トップリーグが設立されたのは2003年のこと。当初は12チームでスタートし、その後2006年シーズンから14チームへと拡大されました。今シーズンからはさらに2チームが加わり、16チームで行われています。

開催方式も今季から変更になりました。昨シーズンまでは14チームの総当たり戦を行い、上位4チームによるプレーオフトーナメントで優勝を決めていました。今シーズンはまず16チームを2グループに分けてリーグ戦を行います(ファーストステージ)。次に、それぞれのグループの上位4チームと下位4チームによる2グループに分かれて総当たり戦を実施(セカンドステージ)。最後にセカンドステージのグループAの上位4チームによるプレーオフトーナメントで、チャンピオンが決まることになります。

2ステージ制を採用したことで、今シーズンのトップリーグはすべてのチームにとって全試合が大きな意味を持つことになりました。どの競技でも一般的にリーグ戦はシーズンが進めば上位と中位、下位に分かれ、終盤には試合の意味が薄れてしまうケースが出てくるものです。一方、今シーズンのトップリーグは、ファーストステージでグループ下位となりセカンドステージのグループBに回っても、日本選手権出場や降格回避という目標があるため、消化試合がなくなります。開幕から最終節まで緊張感あるゲームが続くことになります。これによって、観戦者の楽しみはいっそう広がったといえるでしょう。

すでにファーストステージは10月一杯で終了しており、11月最後の週末からセカンドステージが始まります。今後は優勝争いとともに、残留争いや日本選手権出場(上位4強を除いた5~12位チームによるワイルドカードトーナメントを勝ち抜いた2チームが出場権を獲得)をかけ、さらに激しい戦いが繰り広げられることになります。

サラリーマン戦士が企業の看板を背負って激突!

トップリーグがプロ野球やJリーグと大きく異なっているのは、チームは基本的に企業が主体となっており、多くの選手は社業もしながらプレーするアマチュアであるという点です。つまり、プロスポーツのリーグ戦ではありません。「トップ」の名が示す通り、国内最高のリーグですが、独立して経営しているわけではなく、日本ラグビー協会のトップリーグ事業部によって運営されています。

また選手は仕事をしながらチームに所属するいわゆるサラリーマン選手と、選手としてクラブと契約するプロ選手の2パターンがあり、同じチームに両者が混在しています。この点は日本ラグビーの特殊な部分といえるでしょう。

トップリーグでは一流の選手が取引先で営業したり、社内で他の職員の方と同様に仕事をしたりしながら、試合では会社の看板を背負ってプレーします。昔の企業スポーツの理念がいまも残っており、会社の同僚の方々が数多く応援に訪れるという点では、極めて珍しいリーグであるといえます。

選手の流動性は低め。だからこそ各チームに特色があふれる

そうしたことから、トップリーグは他のプロスポーツリーグに比べ、選手がさほど流動しないということが特徴として挙げられます。学校を卒業していったんチーム(企業)に入ると、そのクラブに骨を埋める選手がほとんどです。

そしてだからこそ、トップリーグではチームごとのカラーに特色があり、さまざまなバリエーションが表れます。

海外の他競技を見てもそうですが、おおむねプロチームとは戦力やコーチングによって、その年々でブームや傾向が変わるものです。一方トップリーグは人が流動しないぶん、その年のブームよりも、チームカラーのほうが前面に出てきます。

選手の顔ぶれは基本的に大きく変わりませんし、チームの特色も継続性がある。そういう意味では、観る側としても感情移入がしやすく、応援しやすい部分があると思います

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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