鉄道/青春18きっぷ・パス

ウィークエンドパスで回り道をしながら会津へ行こう(2ページ目)

ウィークエンドパスで会津へ。ただ、まっすぐ東北本線で北上しても平凡なので、水戸経由、水郡線でのんびり北上。郡山からは磐越西線に乗って、磐梯山を眺めながら会津若松へ。ここからはパスの特権を生かして会津鉄道に乗る。宿泊地である湯野上温泉でゆったり過ごした次の日は、塔のへつりの奇景を堪能。イベント列車お座トロ展望列車で会津若松へ戻った後は、ご当地のランチを味わい帰路につく

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

旅レポート・2日目 塔のへつり見物と名物お座トロ展望列車

日本唯一茅葺き屋根の駅舎をもつ湯野上温泉駅

日本唯一茅葺き屋根の駅舎をもつ湯野上温泉駅

不思議な渓谷美に目を見張る「塔のへつり」

不思議な渓谷美に目を見張る「塔のへつり」

翌朝、再び、湯野上温泉駅へ。前日は薄暗くてよく見えなかった特徴ある茅葺き屋根の駅舎をじっくり観察する。待合室代わりに設けられた囲炉裏で出されたお茶を飲みながら列車到着まで過ごす。

2日目は、まず列車に5分乗って隣の駅・塔のへつりで下車。歩いて数分のところにある景勝「塔のへつり」を見物する。奇景といってもいい不思議な渓谷美は一度見たら忘れられない印象を残す。

2時間半近く過ごしたあと、会津鉄道名物「お座トロ展望列車」で会津若松へ戻る。この列車は、お座敷車両、トロッコ車両、展望車両の3種類のユニークな車両が1両ずつつながったものだ。暖かい時期ならトロッコ車両がオススメだ。ただし、走行中は風が強いのでテーブルに置いた切符やチラシは簡単に吹き飛んでしまう。くれぐれも失くさないようカバンの中にしまっておこう。

トロッコ車両がリニューアルされた「お座トロ展望列車」

トロッコ車両がリニューアルされた「お座トロ展望列車」

見晴らしのいい鉄橋の上では一時停車して絶景記念撮影タイムとなり、トンネルの中では天井にイルミネーションが映し出される。

何が見えるかは乗ってのお楽しみ。やがて、古風な姿の地元の人達が現れ、じゃんけん大会などで盛り上がる。勝って景品をゲットしよう。途中、芦ノ牧温泉駅では、和歌山電鉄と並び有名になったネコの駅長がお出迎えしてくれるかもしれない。多忙なので巡回中のことも多いようだが……。

旅の最後は指定席と普通列車グリーン車でゆったり

郡山へは指定席もある「あいづライナー」に乗車

郡山へは指定席もある快速「あいづライナー」に乗車

会津若松で途中下車する時間がなくなってしまった。残念だが駅弁を買って列車に乗り込むことにしよう。駅弁は、「会津蔵出弁当」「赤べこ弁当」「あいづふるさと弁当」など目移りしてしまいそうだ。

 

会津観光のマスコット「あかべぇ」の可愛い姿が電車にも

会津観光のマスコット「あかべぇ」の可愛い姿が電車にも

郡山までの列車は快速「あいづライナー」。
元国鉄の特急電車を真っ赤に塗り替え、会津観光のキャラクター「あかべぇ」をボディーに散りばめた楽しい車両だ。指定席もあるので、席の確保が心配ならあらかじめ予約を取っておくといい。

郡山からは素直に東北本線の列車を乗り継いで帰京する。黒磯からの快速電車「ラビット」は2階建ての普通列車グリーン車も連結されている。疲れがたまっていたら、心地よいリクライニングシートでうたたねをしながら旅の最後を過ごすのもささやかな贅沢かもしれない。

今回の旅ごはんはこちら>>
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます