知識、テクニック、心理戦、クイズの奥深さに驚きの作品
■作品名ナナマルサンバツ
■連載雑誌
ヤングエース
■作者名
著:杉基イクラ、監修:セブンワンダーズ
■おすすめの理由
「ニューヨークに行きたいかぁー!」の、
あの早押しクイズ=「競技クイズ」がテーマの漫画です。
舞台は高校の「クイズ研究会」。
ニッチなテーマの本作ですが、はじめて読んだとき「クイズってこんなに深いものだったんだ」と、とにかく驚きの連続でした。
たとえば、問題を数秒聞いただけでなぜか正解してしまう人たちの謎。
あれは「ベタ問題」と呼ばれる、問題と答えをセットで丸暗記するタイプの問題なんだそうです。
だから競技かるたのように、数秒聞いただけで答えられるんだとか。
知識だけじゃダメ、早押しのテクニックだけでもダメ。
定番問題を頭にいれて、戦略を立て、ときに相手との心理戦にもなります。
クイズの制作会社が監修をしているそうで、プレイヤーの心理戦なんかも丁寧に描かれています。
現場の雰囲気がリアルで、こんなことを考えて答えているんだ……と、クイズの見方が変わりました。
ちなみにタイトルの「ナナマルサンバツ」とは、「先に7問正解した方が勝ち、おてつき3回で失格」というクイズのルール形式が由来になっています。