10月のイチオシ株主優待銘柄は?
まいど、相場の福の神こと藤本です。10月権利確定の株主優待銘柄は、22銘柄あります。その中から今回は、家庭用ジャム大手のアヲハタ(2830・東証2部)に注目しました。
【2830】 アヲハタ (東証2部)
広島県竹原市に本社がある家庭用ジャム大手。家庭用びん詰ジャム市場での市場占有率は約50%で、低糖度ジャムでは約70%のシェアを獲得するトップブランドです。また、キユーピーと資本業務提携をしており、キユーピーブランドのミートソースやパスタソースも製造しています。■株式データ (2013年9月13日終値基準)
株価:1565円
単元株数:100株
予想PER(連):29.1倍
実績PBR(連):1.11倍
予想配当利回り:0.95%
時価総額:約108億円
■株主優待
権利確定日:10月末
優待がもらえる株数:100株以上
優待内容:100~999株保有で1000円相当の自社製品詰合せ、1000株以上保有で3000円相当の自社製品詰合せ
■株価の推移
非常に特徴的な値動きです。上は5年間の週足チャートですが、基本的には1300~1500円のレンジ相場が続き、ここ5年間連続で9月末から10月にかけて高値をつけています。流動性の低い銘柄であり、個人投資家の保有・売買比率が多そうな銘柄なので、10月末確定の株主優待狙いの買いが要因で高値をつけていそうです。
■注目ポイント
この銘柄の株価の特徴から、早めに仕込んで9月末から10月に高値をつけたときに利食いを行う短期投資か、逆に、権利落ちで急反落したところの安値をじっくり仕込むバーゲンハンティングによる中・長期投資のいずれかがよさそうです。投資効率を重視するなら、株主優待の権利を取らずに、高値圏で一度売却するほうが賢明です。
また、円安などによる材料価格高騰、売れ行き不振などから、業績の下方修正が今年9月9日に発表されています。
しかし、現在パン業界では、セブン-イレブンのプライベートブランド「金の食パン」の大ヒットから、食パンブームとなっています。「金の食パン」は2013年4月に発売されて、4カ月間で1500万食に迫る勢いだそうです。これに対抗して、最大手の山崎製パンも2枚入りで125円(参考小売価格)のコンビニエンスストア向け食パン「ユアクイーンゴールド」を9月3日に販売しています。
これらの動きによって「食パンブーム」が過熱すれば、家庭用ジャム大手のアヲハタにも大きなフォローの風が吹きそうです。さらなる「食パンブーム」を期待して、10月末の権利落ち後の安値をバーゲンハンティングするのがオススメです。
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