最近は人工皮革で1100g~1300g前後、牛革製品で1200g~1500g前後くらいが平均的なものとなっていますが、以前は600g台のランドセル等、軽量化が進んでいた時期もありました。
しかし、軽量化=表面素材や補強材など、何らかの材料を減らす事になり、軽量化を意識した時代はある程度終了したようです。ランドセルを背負いやすくするために体にあう機能を付けたり、素材に特徴を持たせることにより若干重量は増えていますが、その分背負いやすい、軽く感じる、丈夫、といった機能が備わっているのであれば、納得できますね。
お子様にとって大切なのは、「軽く感じるかどうか」が重要なのです。ランドセルを背負うのは、肩だけではありません。肩、背中、臀部上部、それとベルトが体に沿っている面、全てにおいて重量が分散されます。ということは、ランドセルがより体にフィットした方が、分散効果が発揮されやすいということなのです。
フィッティングをしていると……、
- ア) 主に肩だけに重量がかかっている 「ぶら下がりタイプ」
- イ) 肩と臀部に分散されている「2点加重タイプ」
- ウ) 全体的にホールドされ、重量が分散されている「ホールドタイプ」
同じランドセルでもお子様の体型によって、上記のような違いが出てくる事があるんですね。もし、ランドセルに荷物をいれて5キロになっている場合、
- ア) だとほとんど肩で5キロを担っている状態
- イ) だと、5キロが肩と臀部に分かれて分散されて負荷がかかっている
- ウ) は、5キロをランドセルが体に沿っている面全体で分散されている
お子様にとっては、(ウ)が軽く感じる状態ということですね。上記の(ア)~(ウ)は、これが全てのフィッティングタイプというわけではありませんが、わかりやすく説明するうえで3タイプをあげてみました。
手に持って軽いかどうかではなく、背負ったときに軽く感じるかが重要ということです。
軽量化ワンポイントアドアイス
ランドセルに入れる中身の軽量化で、200g程度軽量できる事もあります。たとえば、
- 樹脂製のお箸セットをランチョンマットにくるくる包んでみる。
- 大きい筆入れを、布製に変えてみる等など。
9月に入り、そろそろランドセルを選ばなくては! と資料を集めたり販売店に行ったりする方が多くなってきたようですね。ぜひ重量に関しては、上記ポイントを考慮して選んでください。