法事・法要の手順/法事・法要の参列マナー

法事・法要の参列マナー

法事・法要の際の御香典は「御霊前」ではなく「御仏前」を使用。三回忌までは遺族は喪服着用……など、法事・法要参列マナーについて解説します。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

案内状の返信

法事・法要は身内で営まれることが多いものですが、四十九日法要や一周忌などは故人と生前親交の深かった友人・知人を招くこともあります。招待を受けた場合は遠慮せず、日程を調整してできるだけ出席するようにしたいものです。

案内状がきたら、1週間以内には返信するようにしましょう。その際は出欠席の連絡だけではなく、遺族へひと言添えておきたいものです。お見舞いの言葉や故人への思いなど、改まった文章でなくてもかまいませんので、素直に感じた思いを伝えてみましょう。やむを得ず欠席する場合は、事前に供物や生花、お香を送ったり、お香典を送ることもあります。

法事・法要のお香典

御香典

お香典として現金を包むほか、「親戚一同」「子供一同」として生花を送ることもあります

法事・法要に出席する際にはお香典を包みます。金額は1万円~3万円程度が一般的。ただし親戚間の事情や、故人や遺族との付き合いの深さ、法事の規模などによって異なります。表書きは「御香典」「御仏前」「御香資」などが適当(参照:「香典の書き方・表書き」)。水引は一周忌までは黒白、もしくは双銀の結びきり(京都、一部北陸地方では黄白の水引もあり)。三回忌以降は青白、双銀が用いられることが多いようです。

法事・法要の服装

一般的には遺族の喪服着用は三回忌までと言われています。それ以降は平服でもかまわないとされていますが、男性ならダークスーツ、女性でも黒を基調としたシンプルな服装が適当です。

最近では、四十九日法要や一周忌法要の食事場所としてホテルやレストランを選ぶ人も増えています。そうなると他のお客様の事情を考慮すると喪服が適当でない場合もありますが、できるだけ法事にふさわしい節度ある服装を心掛け、特に女性の場合はアクセサリーやメイクも控え目にするなどの気配りが必要です。

神道・キリスト教の法事・法要

法事・法要は仏教用語ですが、神道では「霊祭」、キリスト教では「記念会」といった追悼儀礼が行われています。その際に持参する現金の表書きは神道では「御玉串料」「御神饌料」「御榊料」などとし、キリスト教では「御花料」とします。封筒は白封筒でかまいません(神道の場合は、仏教と同じく黒白もしくは双銀の水引も可)。

ちなみに無宗教葬の場合、宗教的な要素を含んだ追悼儀礼は行われませんが、仏教の法事の時期に準じて四十九日や一周忌などを機に偲ぶ会などが行われる場合があります。現金を包む場合は白封筒に「御花料」と書いて渡すと無難です。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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