年会費が一般カードとそれほど変わらない、割安なゴールドカードが増えている
普段から、ショッピングや飲食店などで一般的なクレジットカードを利用している人で、特に自分が使っているカードに不満がなくても、「ゴールドカードを持ってみようかな」と考えたことは何度かあるでしょう。やはり、見栄えがするゴールドの券面は所有欲を満たしてくれ、お財布に入れているだけで気分を上げてくれるものです。ですが、実際にいくつかのゴールドカードをネットなどでチェックすると、多くの人が戸惑うのではないでしょうか。最も気になる年会費が、ゴールドカードによって大きな差があるからです。
一般的なカードの場合、年会費は無料のものから、高くても2100円(消費税込み。以下同)程度。また、1575円、2100円という年会費がかかるカードでも、年間利用額が一定の条件を満たせば、年会費が無料となるものが数多く存在しています。一般カードの年会費の実質的な相場は1050円といったところでしょうか。
しかし、ゴールドカードの年会費は、1950円の『Premium Gold iD(プレミアム ゴールド アイディ)』から、2万7300円の『アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』まで、実に10倍以上の差があるのです(招待制のゴールドカードの中には無料のものもあります)。
カード発行会社によって、サービス内容に違いがあるのだろうという想像はつくでしょうが、カードのマニアでない限り、年会費とサービス内容のバランスがとれているのかどうかの判断はかなり難しいでしょう。特に国内では、数年前から、前述した『Premium Gold iD』を始めとして、年会費が一般カードとそれほど変わらない、割安なゴールドカードが増えています。ゴールドカードの基準が揺らぎつつあるわけです。
割安カードの中には入会基準が緩和されているものも
割安なゴールドカードは、従来のゴールドカードに比べて、入会基準も緩くなっています。従来は、平均的な基準として満30歳以上、年収500万円以上、勤続年数5年以上といわれていましたが、例えば、年会費2000円の『MUFGカード ゴールド』の場合は、原則18才以上で、本人または配偶者に安定した収入のある人(学生不可)となっています。最低年齢が大幅に引き下げられ、収入や勤続年数は明記されていません。継続的な収入のある人なら、比較的容易に入会できると思われます(過去にカードでの支払い遅延が多かった人などは除く)。「とりあえずゴールドカードを1枚持ってみようかな」と考えている人は、まずは、こうした気軽に入会でき、年会費が割安なものを作ってみてはどうでしょうか。1年間使ってみて、不要と思われるなら解約すれば良し、もうちょっとお財布に入れておきたいと感じた人は、継続すればいいでしょう。